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「麒麟がくる」最終回に「ガッカリ」の声殺到!「光秀がナレ死とは」「結局麒麟は来たの?来なかったの?」「山崎の戦いスルーかよ」「信長強すぎだろ」

   NHK大河ドラマ「麒麟がくる」最終回・本能寺の変が2月7日(20201年)に放送されたが、肩透かしをくったラストに怒りの声が殺到している。

   最終回は武田家を滅ぼした戦勝祝いの席で、光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)から理不尽な叱責を受け、家康(風間俊介)饗応役の任を解かれる。追い打ちをかけるように信長は、光秀と縁深い四国の長宗我部元親征伐に相談もなしに乗り出すと告げる。「殿は戦の度に変わってしまった」と、行き過ぎた態度をいさめる光秀に、「己を変えたのは戦ではなく光秀自身だ。わしに大きな国を作れと言ったではないか」と信長は冷たく言い放つ。そして究極の命令を光秀に突き付けた。将軍・足利義昭(滝藤賢一)を殺せというものだった。

  • 「わが敵は織田信長」と檄を飛ばす光秀(NHK公式サイトより)
    「わが敵は織田信長」と檄を飛ばす光秀(NHK公式サイトより)
  • 「わが敵は織田信長」と檄を飛ばす光秀(NHK公式サイトより)

主役の最後が描かれず、こんな雑な終わり方の大河ドラマ初めて

   ついに光秀は信長討滅を決意する。「わが敵は本能寺にあり。織田信長と申す」と檄を飛ばした。本能寺を取り囲み、信長を討ち果たした。一方、光秀の盟友・細川藤孝(眞島秀和)はその直前、備中で毛利と戦っている秀吉(佐々木蔵之介)の元に光秀に謀反の動きがあるという密書を送っていた。秀吉は「これは面白いことになる。毛利どころではない」と京都に飛んで帰る準備を進めた。

   「山崎の戦いで光秀は破れて死ぬ」。ナレーションで光秀が死んでから3年後。駒(門脇麦)は義昭と再会する。「好きではなかったが信長も、そして光秀も志のあった武将であった」と振り返る義昭に、駒は「光秀様は生きておられるという噂があります」と語るのだった。そして駒は市場で、光秀らしき人物の後ろ姿を見かける。後を追ったが、姿は消えていた......というラストだった。

   ネット上では、あまりにも中途半端な終わり方に「残念だ」「ガッカリした」という声が殺到した。

   「なんか騙された感じ。麒麟が来たのか、来なかったのか、これから来るのか(最終回なのにー!) 本能寺の謎が何だったのか、そもそも謎解きするつもりがあったのか?誰を殺せたと言ったかは足利義昭。いまさら?毛利が黙って見ているの?徳川家康の神君伊賀越は、ただ単に急いでいただけ?明智の軍勢から逃げたんじゃないの?穴山梅雪は明智の軍勢に殺されたんじゃなかったの?明智光秀の生存説もフワ〜っと盛り込んでいたが...何かスゲー薄味な最終回」

「結局、信長と光秀の愛憎物語だったわけですね」

   「ひどすぎだろ!山崎の戦いをスルーして、主役である光秀の最後を描かれずに あっけなく終わるなんて雑すぎだろ!今までの大河ドラマの中で、主役の最後が描かれず、こんなに雑なあっけない終わり方は初めての気がする!1年間も主役の成長をこまめに見守ってきた視聴者に謝れ!こんなあっけない主役の終わらせ方するなんて主役にも失礼!」

   「結局、家庭ストーリー。信長と光秀の愛憎物語だったわけね」

   「最後の最後まで期待を裏切る、の一言でした。染谷さん演じる信長など、役者の能力が非常に高かっただけに本当に脚本が残念で仕方がない。主人公ナレ死させて、最後の最後まで架空キャラで締めようとするのはある意味、一貫性がありましたね。せめて、光秀から託された思いを受け取って家康が天下統一して200年平和な時代を作りました、っていう終わり方ならまだ納得できた。おかげで次以降の大河ドラマのハードルが下がったので、来週からの楽しみは増えました」

   「最後まで架空の人物、駒、東庵、伊呂波太夫が大活躍。最後が駒のアップでがっかり。『生きているという噂があるようですよ』という言葉、帰蝶さまにしていたら印象が全然違ったはず」

黒田官兵衛「ははっ」だけのセリフなら出る意味がない

   「ラストシーンに駒なんか出さず、家康に宛てた文の件を回収して欲しかった!唐突な感じに岡村参上は必要だった?岡村を出すなら家康との関係を掘り下げて、光秀が家康の側近の天海となって生き残るところまで描いてほしかった。それに信長、強すぎ。一目で信長とわかる格好しているのに、あんな堂々と立ち尽くすなんて。明智の兵士たちが弱すぎ。本能寺の変を知った羽柴秀吉も、信長の死を聞いて当初動揺したはず。それを参謀の黒田官兵衛が『天下をとるチャンスだ...』と入れ知恵して我に返る流れの方が良かった。今回の黒田の『ははっ』とだけ言って去るのなら出る必要はない」

   「本能寺の後をなぜやらないの?本能寺自体は歴史的事実だからそれほど意味はない。光秀が信長を討ってから、山崎で討たれるまで 光秀が誰を頼って、誰に裏切られて、孤立無援で滅び去ったか? 本能寺の後の方が重要なのに...。都市伝説的な光秀生存説で幕を引いたのはやれやれ...」

染谷信長、涙を浮かべて半笑い『是非もなし』の表情は凄かった

   一方で、感激のラストだったという人も少なくない。

   「不満あるけど涙でました。麒麟には感謝しかない。まず信長を討つとの案に家臣3人がすべて賛成したシーンに感動。出兵のシーンの美しさ、家臣の兜、旗の美しさに見惚れました。しかし、信長のシーン長すぎない?染谷かっこよすぎだろ、主役だれ?ナレ死よりも光秀の戦闘シーン見たかった。最後の実は生きている説も個人的には賛成。さわやかな光秀らしくて良い。最後の馬に乗って走る姿見て涙。平和の為に戦い続けた光秀の生涯に想いを馳せました。批判も含めてこんなに夢中になれた大河はありません。ありがとう!」

   「悪すぎる信長。 公方様殺害を命じられ、それだけはできないと。 ついに光秀が立ち上がっての本能寺の変。 信長も得心しての自刃で骨も残さなかった。 ここでは光秀は京の街歩いていることに。光秀の生死をあやふやにすることに私は賛成です。はっきりと示されなかったけど。 麒麟とは家康だったという、ごく当たり前の落ちで終わりました」

   「染谷将太の信長に感動。最初の登場から本能寺までの信長を本当によく演じていたと思う。特に今日の本能寺は、いままでのステレオタイプな本能寺とはやはり違っていた。敦盛なんかなくて正解だ。それよりも、涙を浮かべて半笑いで『是非もなし』の表情は凄かった。槍を振り回しての応戦ぶりもカッコよかった。信長を演じ抜いたなって思います。腹を切ってうつ伏せで倒れている画も、かえってリアルでよかった。いい本能寺だった」(テレビウォッチ編集部)