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「二重マスク」効果抜群だぞ! 「不織布の上にウレタン」で番組実験、漂う「エアロゾル」の侵入を90%ブロック!

   きょう15日(2021年2月)のあさイチは、素材別のマスクの効果・使い方を取り上げた。

   新型コロナ対策でいま注目されているのが「エアロゾル」だ。目に見えないほど小さい微粒子で、換気が悪い場所では、ウイルスを含んだまま煙のように数十分漂い続けてしまう。

   エアロゾルの侵入を防ぐ力は、マスクの素材でどう異なるのか。慶應義塾大学理工学部の奥田知明教授の協力のもと、あさイチが実験すると、ウレタンと布(綿)は効果がほぼゼロ。一般的に高性能といわれる不織布でも30%ほどだった。不織布マスクを正しく着用していても、呼吸のたびにどうしてもあごや頬に隙間ができてしまうのが原因と考えられる。

肌荒れの時などには「内側ウレタン・外側不織布」がおすすめ

   マスクの感染予防効果を高めるために注目を集めているのが、米・バイデン大統領も実践する「二重マスク」だ。あさイチで不織布、布、ウレタンのマスクで全9通りの二重マスクを着用して検証したところ、エアロゾルに対する防御力が最も高かったのが「内側に不織布・外側にウレタン」のマスクを重ねた場合で、エアロゾルを最大90%ブロックできた。伸縮性の高いウレタンで、不織布マスクと顔との隙間を押しつぶすようにしてふさぐことができるのだ。

   不織布の二枚重ねでは40%、内側に不織布・外側に布では50%ブロックでき、いずれも不織布マスクを一枚しか使わない時よりもエアロゾルの侵入を防ぐ効果が高いことがわかった。

   一枚ではエアロゾルの侵入がほぼ防げなかったウレタンマスクも、外側に不織布を重ねれば40%ブロックできることも判明した。

   保里小百合アナウンサー「内側にあるウレタンがゴムパッキンのような役割を果たして、不織布と顔の隙間を減らしてくれたと考えられるということです。肌荒れで悩んでいるという時にはこれも選択肢のひとつかもしれません」

   ただし二重マスクには課題もある。

   保里小百合アナウンサー「奥田さんによると、二重マスクは性能のアップと引き換えに呼吸がしにくくなるため、長時間の着用には向かないということです。リスクが高い場面に限って使うのがおすすめだといいます」

   奥田さん「人が集まるような場所であったり、介護施設で働いていたり、感染者がいるとわかっていて療養するという時の対応策としては選択肢のひとつかもしれません」