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森会長、間近でみていた舛添要一氏「最初から全部自分でやるひと、根回しの名人」

   東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の後任選びで次々に候補者の名前が挙がってきている。早ければ明日にも新会長が内定というが、果たして、この大役をやり遂げられる人材はいるのか。

   舛添要一前都知事は、「(会長の仕事は)対外的なことの意味が大きい。IOC、東京都、国、スポンサー、スポーツ団体と全部きちんと話をして交渉をまとめる能力が絶対に必要です。組織委員会の会長はなかなか誰でも務まるものではない」と話す。

   都知事時代、間近で森会長の仕事を見ていた舛添氏は、森会長が会場の見直しのため自ら各方面に頭を下げて交渉し、2000億円の圧縮に成功した功績を例に挙げた。「森さんは最初から全部自分でやっていた。だから迅速だったんです。腰が軽いというか、あれだけ偉い人だけど頭を下げにいく。根回しの名人なんです」と、その人物像について語った。

元JOC参事、ポスト森会長は「胆力のある人でないと...」

   そんな舛添氏が考えるベストな後任は...。「後任は女性だからいいとか、若い人だからいいという話ではない。そんな安易に決めてしまうと前に進まない。経済人で国際的に通用する人が1番いいかな」(舛添氏)

   元JOC参事でスポーツコンサルタントの春日良一さんは、後任の選考が難航することを予想する。「コロナ対応や女性蔑視発言など、多くの問題を抱える中、会長は火中のクリを拾うような胆力のある人でないと務まらない。この五輪をちゃんとやり遂げるという気持ちがある人を探さないといけないし、いたとしても、それを受けてくれる人がどれだけいるのか。すごく大変な選出になると思います」と言うのだ。

   春日さんがポスト森候補として挙げるのは2人。トヨタ自動車の豊田章男社長と、なんと、安倍晋三前首相だそうだ。

   しかし現実には、「夢も希望もないのですが、橋本聖子五輪担当相の名前が良く挙がっています」と、春日さんは言う。

   ロバート・キャンベル(東京大学名誉教授)「これからの5か月間は、オリンピックムーブメントの理念を本当に良く分かっていて、自分の言葉で伝えられる能力が1番重要だと思う。もう根回しはほとんど終わっているのだから、これからは日本の10年先、20年先はどうあるべきか語れる人がふさわしい」

   司会の加藤浩次「未来を語れて、実務としてどう運営していくかもきっちりできる方ですね」