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<来週のおちょやん>(第14週「兄弟喧嘩(げんか)」)
家庭劇か万太郎一座か、勝った一座を来日した喜劇王・チャップリンに見てもらう―それを知った千之助は万太郎への敵意をむき出しに

   1932(昭和7)年。天海一平(成田凌)が二代目天海天海を襲名してから3年が経った。家庭劇の評判は上々で、千代(杉咲花)は座長の妻として忙しい日々を送っている。

   そんなある日、チャールズ・チャップリン来日のニュースが駆け巡る。鶴亀株式会社の大山鶴蔵社長(中村鴈治郎)は、家庭劇と万太郎一座を一騎打ちさせる計画を立てた。次の公演で客の数が多かった方の芝居をチャップリンに見てもらうという。

   それを聞いた須賀廼家千之助(星田英利)は、冷静でいられない。万太郎(板尾創路)に対する敵対心をむき出しにして座長の一平(成田凌)を呆れさせ、劇団員にまで暴言を吐いて一座をバラバラにしてしまう。

「勝てる台本」を目指し、一平と千之助が力を合わせる

   そのころ、劇団員の小山田正憲(曽我廼家寛太郎)は「鶴亀座」の楽屋で万太郎一座とトラブルになっていた。小山田が一座の次の公演の台本を盗み見しようとし、見つかってしまったのだ。

   駆け付けた千代が謝ると、万太郎は「台本なら好きなだけ見ればいい。ほかにも知りたいことがあるのなら、何でも答えたんで」などと自信を見せつける。千代は千之助がなぜ万太郎を目の敵にしているのかを聞き出した。それは恨まれて当たり前の理由だった。

   一方、千之助は一平に「万太郎に勝ちたいのは、憎いからではなく、認めてほしいから」と本音を明かす。そして「万太郎一座に勝てる芝居を一緒に作ったってくれ」と一平に頭を下げた。

   一平と千之助は時に行き詰ったりケンカをしたりしながら、力を合わせて台本を書いていった。そうしてできた初めての共同作品が『丘の一本杉』。親子であると同時に師弟関係でもある父と子の物語だ。この台本を読んだ劇団員の心もまた1つになった。

   そして迎えた千秋楽。幕が下りると、家庭劇と万太郎一座のどちらの来場者が多かったのかが発表される――。

(NHK総合あさ8時放送)