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「解除延長」めぐり4都県知事で「いざこざ」...神奈川・黒岩知事が暴露「小池さん、信頼関係薄れますよ」

   新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐ「緊急事態宣言」が8日(2021年3月)からさらに2週間延期されたが、この決定をめぐり、首都圏4都県の知事の間で「いざこざ」があったことを、黒岩佑二・神奈川県知事が7日のテレビ番組で暴露した。

   黒岩知事によると、月曜日(3月1日)の段階で、小池都知事から電話があり、「(宣言解除)どうでしょうか」と問われ、神奈川県はほぼステージ2の段階だったため、「もうちょっと様子を見させてください」と答えた。すると、翌火曜日に「西村大臣(経済再生相)に会いに行きましょう、みたいな話になって」。「えっ」っと言って。「そしたら、文書が出てきましてね」。

   文書には「2週間延長」と書いてあった。「森田(千葉県)知事も、大野(埼玉県)知事も賛成している」と小池知事。直接、森田知事に電話すると、「黒岩知事が賛成するから、と聞いて、じゃあ俺も賛成しようってなったんだよ」。大野知事も「そうだ」っていうから、「えっ、そんなこと。ぼく賛成していないですよ」って言ったら、「えっそうなんですか」って話になって。

   「こういうことやられると、信頼関係薄れますよ。信頼関係あってこその1都3県足並みそろうってことでしょう。こういうのはだめだおかしい、って言ったんですよ」。すると小池知事が、「ちょっと先走ってしまってごめんなさい」って返事があったから、「わかりました。じゃあ一緒にやっていきましょう」となった、という。

神奈川県の「マスク会食が協力金の条件」に不満の声も

   黒岩知事はさらに、5日の記者会見で、「マスク飲食」推奨を、飲食店に時短協力金を支給する「条件」とした。これに対し、横浜市内の居酒屋店主は、「センスない」「酒飲むときにマスクしてよ、と言ったら、(お客さん)帰っちゃうよ」「金払う方は、そんなの納得するわけないと思いますよ」と不満をぶちまけた。

   別のおでん屋では、「厳しいなって思いました。一番ハードル高いかも」。客に注意できるのか? 「言いやすいことではないですね。でも、検温や手指消毒が始まった時も、お客さまは最初、戸惑いが多くて。ひとつひとつルールが当たり前のものになっていくのかな、と思うしかないですね」。

   小倉智昭キャスター「お客さんと店とのトラブルが増えてきそうな感じも」。

   小池知事の言動には、しばしば「コロナ撲滅」より「首相になりたい」願望がむき出しになる瞬間がある。

文・栄