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秋葉原は「歌舞伎町以上」⁉ コンセプトカフェ大流行、時短要請どこ吹く風のあ然!

   東京・秋葉原がいま、異様な状態だ。新型コロナウイルス緊急事態宣言の時短要請をはねつけて午後8時以降も営業する店が多く、強引な客引きとそれに引き寄せられる客、店内ではマスクなしの会話も公然と。「秋葉原イコール夜の街」「歌舞伎町より歌舞伎町」の声も出ている。

   おととい10日(2021年3月)夜8時過ぎ、秋葉原の路上では交差点を中心に多数の客引き女性が通行人に声をかけていた。「これから帰るんですか。いよ! 一緒に」と、甘えた言葉で男性を誘う。これまではメイド喫茶のイメージだったが、今は店ごとに「ナース」「魔法使い」といったコンセプトを設定して接待するコンセプトカフェが大流行し、200軒近くに上る。

至近距離でマスクなし! 客は「かかるときはかかるし...」

   その店内は、女性も客もマスクなし、至近距離で、密状態が目立つ。「マスクはしない。パーティションもない。コロナは自粛してもかかるときはかかる」「うさぎのコンセプトの店に行った。飲みたいが勝っちゃう」「メイドカフェ2軒、コンセプトカフェ2軒によった」と男性客が話していた。

   東京都の新規感染者はきのう11日、335人と前週同曜日を上回った。小池百合子知事は「下げ止まりよりも100%超えが心配」と危機感ひとしお。日本医科大学の北村義浩特任教授は「危険な状態。リモートワークと飲食店に対する重点的な対策の2点を検証すべきで、これで解除は普通はあり得ない」と指摘する。

   吉永みち子(エッセイスト)「最近はもうやってられないの声をよく聞く。政府のコロナ対策に何の工夫もないことが影を落としています」

   長嶋一茂(スポーツキャスター)「ずっと緊急事態宣言の状態にある。また緊急事態かと、気持ちが乖離する人も出る」

   司会の羽鳥慎一「秋葉原の状態を見ればそうかもしれない。緊急事態に慣れるというおかしなことが起きている」

   行政の呼びかけなんか、どこ吹く風ということか。きちんと応じている店もあるが、今の自粛や時短要請の限界が出始めた。