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河野担当相に自治体から不満噴出! 朝令暮改と思い付き...「政府から何の連絡もない」

   4月12日(2021年)から始まる高齢者向け新型コロナワクチン接種だが、まだ多くの課題が残されている。中でも心配されるのがワクチンの副反応だ。

   きのう15日(2021年3月)、河野太郎ワクチン担当相は「発熱や痛み、倦怠感を予期して受けていただきたい」と注意を促すように、先行接種した人の90%に痛みなどの副反応が出ている。

   さらに、めまい、意識障害、呼吸困難、血圧低下などの重い副反応を伴うアナフィラキシーは、7万人中7人が発症したという。7人は全員が女性。うち5人はぜんそくやアレルギーを持っていたというが、北村義浩・日本医科大教授は、化粧品などに含まれるポリエチレングリコールがアレルギーを起こしている可能性を指摘する。

   化粧品を使う事で稀に特別な抗体ができることがあり、ワクチンを打ったことでその抗体が暴走する事があるという。いずれも稀なケースだが、何年も前にできた抗体が暴走することがあるので、化粧品を断っても意味はない。花粉症や食物アレルギーなどI型アレルギーを持っている人も注意が必要で、問診ではアレルギーの項目に正直に回答するとともに、接種後30分はその場に留まって様子をみることが重要だと注意を促した。

ついに公明から「現場が苦労している」と苦言の声

   番組では、発信力の強い河野担当相に振り回される自治体の担当者の不満の声も取り上げた。

   河野担当相は糖尿病注射器を使って1瓶から7回接種するという案については、一度は推奨しながら、2日後に撤回。マイナンバー活用や、ワクチン休暇などの発言には反発や疑問の声も出ている。国会では身内の与党公明党から「突破力がありすぎて現場の自治体が苦労している」と苦言を呈されている。

   一方で9割の自治体が情報不足で困っている。戸田市の担当者は「政府からの連絡ではなく報道で初めて知る情報もある。7回接種案も政府からの情報ではなく報道で知った。配送方法も明確な指示がない」と語る。

   キャスターの立川志らく「マスコミ報道が先走っているところもある。国の正式決定をしっかり待つと混乱しない。河野大臣は発言力がありすぎて期待しちゃう。注意が必要」

   メインコメンテーターの田村淳「有事でトライアンドエラーを繰り返しながらやっている。とりあえず前に進んで、問題が起きたら対応すると言うリーダーのほうが賛同できる」

   野々村友紀子(放送作家)「もともと発信力と突破力を見込んでの任命だったと思う。いまさら強すぎると言われても困る」

   望月優大(フリーライター)「本当に大事なのはワクチン接種のスピード感で日本は遅い。河野大臣は生煮えの情報だけをどんどん出していくスピード感だけがある。発信の速さに惑わされたくない」