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<ドラマスペシャル 東京地検の男>(テレビ朝日系3月24日水曜放送)
オーナーシェフの山岡の殺人事件を担当した検事の東丸は、真相を突き止めようと山岡のアリバイを証明しようとすると、思わぬ巨悪の影が...

   不動産会社の経営者・大橋妙子(小柳友貴美)が刺殺され、オープン5周年を迎える洋食店のオーナーシェフ・山岡誠二(平岳大)が逮捕された。山岡は警察での取り調べに、経営が悪化して家賃を滞納していたことで口論となり、店で大橋を殺害したと自供したのだった。

   東京地検でこの事件を担当することになったのは、先入観をもたずに被疑者と向き合うことをモットーにしている検察官検事・東丸信助(沢村一樹)だ。

   かつてスーパーで働いていた東丸は、詐欺に遭った顔見知りの客が「検事がまったく親身になってくれなかった」と嘆いているのを知り、一念発起して司法試験を経て検事になったという変わり種だ。

   そんな東丸は、取り調べでいきなり「オムライスはやっぱり薄皮ですよね?」と山岡に話しかけた。検察事務官・桐野圭太(矢本悠馬)が「こういう人なんです」とフォローするが、山岡は戸惑いを隠せない。

   東丸はさっそく桐野とともに、逃走する山岡を目撃したという警備員会社役員・石森良雄(渡辺正行)に聞き込みを始めた。続いて訪れた山岡の洋食店では、従業員・田所美香(星野真里)が「山岡さんが人を殺すわけがない」と言いながらも、何かを隠している様子だ。

   「真犯人は別にいる」と直感した東丸は、それを素直に山岡にぶつける。すると、山岡は東丸に心を開き、ついに真実を語り始める。

   自分は絶対に大橋を殺していないが、実際に大橋と会っていた時間と石森の目撃証言が食い違っていたため、警察から自白を強要された。さらに、弁護士からも「アリバイを証明することは不可能」と突き放されたため、自暴自棄を起こして嘘の自供をした......と打ち明けたのだ。

   山岡の証言を信用しようとしなかった無責任な警察や弁護士に憤りを感じた東丸は、必ず真相を明らかにすると決意する。

   そんな折り、山岡が新聞に掲載された1枚の写真に目を止め、大声で「検事さん!」と東丸を呼んだ。山岡が目にしたのは、大物衆院議員・村井修三(螢雪次朗)の秘書・倉田昭夫(野間口徹)の写真で、山岡は大橋と会った後、その倉田とすれ違ったと東丸に告げた。

   倉田の証言があれば、山岡のアリバイは証明できる。そう意気込んで村井の事務所を訪れた東丸と桐野だったが、倉田はノラリクラリと逃げるばかりだ。

贈収賄事件の関係者に東丸が接触していた

   すると翌日、東丸は地検刑事部部長・剣崎亮子(名取裕子)の執務室に呼び出され、特捜部のエース検事・三枝浩一(市川猿之助)から「贈収賄事件の関係者に東丸が接触したことで、相手に警戒され捜査が行き詰った」と激しく叱責される。三枝は、村井がらみの贈収賄事件を追っていたのだ。だが、東丸は「忖度というものが全く苦手でして......」と、まるで意に介さない。

   そんな中、東京高等検察庁のトップに君臨し、大物政治家とのつながりも深い検事長・大川克彦(羽場裕一)は、問題の村井代議士から高級料亭に誘われた。大川は口先では「困りますなあ、こんなことされては」と言いながらも、接待を受けてしまう。

   一方、そんな裏事情など知るよしもない東丸と三枝が、それぞれの事件を追っていくうちに、無関係と思われた2つの事件が1つに繋がった。そこで、いがみ合っていた2人は共同戦線を張ることになったが、そのとき、とんでもないところから横やりが入る。

   しかし、東丸は、決してあきらめない強い正義感で『鉄壁の目撃証言』をくずし、ついに巨悪を暴き出す......。(よる8時放送)

                                                                         

寒山

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