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「天国と地獄」感動のゴール!彩子と日高の究極の愛に胸キュン「最後にまた入れ替わったのはお母さんの願い」「陸の切ない愛が男らしい」...でも「多くの謎を残して肩透かしだ」の声も

   綾瀬はるかと高橋一生がW主演のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系)の最終回が3月21日に放送され、日高(高橋一生)の無実を証明しようと奔走する彩子(綾瀬はるか)と、彩子をかばおうとする日高の姿が描かれると、ネット上には「究極の間」「涙腺崩壊」といった反響が巻き起こった。

   一方で、どんでん返しを期待したファンの間では「謎が回収されていない」「肩透かしだ」という声も交錯した。

   連続猟奇殺人事件の実行犯・東朔也(迫田孝也)が死んだあと、弟の日高は逮捕される。日高は一連の事件は自分1人の犯行であると主張する。彩子は、日高が自分をかばうために兄の罪をかぶり捜査を終結させようとしていると察知し、東が主犯であることを裏付ける証拠を得るために奔走する。東の亡骸の側に落ちていたSDカードを手に入れていた陸(柄本佑)は、鹿児島県警を通じて彩子にSDカードのデータをメールで送付する。

  • 日高に「真実を話して」と訴える彩子(TBSの公式サイトより)
    日高に「真実を話して」と訴える彩子(TBSの公式サイトより)
  • 日高に「真実を話して」と訴える彩子(TBSの公式サイトより)

「字幕で見ると、最後に2人は確かに入れ替わっています」

   決定的な証拠を手にした彩子は息せき切って取調室へ乱入、日高に「お待たせ!」と笑顔で声をかける。データには東が「俺は最後にこの世の掃除をしていきたい」「3人は最悪のゴミ。だから俺が殺した」と犯行を自供した動画が入っていた。殺人容疑が晴れた日高は軽い刑で服役後、歩道橋の上で彩子と会う。満月の夜だった。日高は彩子に犯行に使われた「奄美の石」を渡す。「母が。あなたに真実を暴いてほしいから入れ替わりをさせたのかもしれません」。そういって別れの時にすれ違った2人。紙袋の中の石が光った。「今、どこにお勤めですか?」。どちらが声を出したのか? また入れ替わったのか、と思わせるラストだった。

   ネット上では賛否両論の声があふれているが、称賛の声が非常に多い。まず、最後に入れ替わったかどうかだが、入れ替わった「証拠」をあげる人が多かった。

   「ラストは入れ替わっていますね。字幕で見ていましたが、(日高の声で)(彩子の声で)と注釈が入っていました。 流れ的にも、2人に離れてほしくない石(日高母親)の願いで入れ替わったのでしょう」

「スッキリと究極の愛を描いて、いい終わり方だった」

   「最後のセリフが、日高(外見彩子)の『今どこにお勤めですか?』でした。歩道橋の上で二人はまた入れ替わってしまった。むしろ、ちょっとノリノリの感じ。もう慣れているし(笑)。また暫く入れ替わりの生活が続くのかな。二人は運命のようですね。歩道橋で渡した日高の母からの石は、それを物語っているのかもしれない。これが続編の布石ならまた見たくなりました」

   スッキリと究極の愛を描いて、いい終わり方だったという声が多い。

   「最高でした~!変な捻りもなく、すっきりと解決して良かったです。川原さんの取り調べシーン、ジーンと胸に来ました。特に黒幕なんていなくて、八巻も陸もそれぞれの立場で彩子を助けてくれるキャラクターで良かったです。 一瞬、五十嵐が怪しく見える部分があって無駄にドキドキしたけど、これから日高と彩子の関係がどうなっていくのか妄想する楽しみまで出来ました」

   「彩子と日高の迫真の演技は言わずもがなだが、真実が明らかになった時のほほえみを浮べる河原さん、綾子ちゃんをあきらめ強がりを残して去っていく陸、この2人がどれだけドラマを深める名脇役であったことか!最高の山場となる取調室。綾子と日高の心が通い合った瞬間は究極のラブストーリーでした」

「最終回は陸の彩子への報われない愛の物語だった」

   最終回は陸の物語だったと見る人が多い。

   「9話が彩子、陽斗、朔也。それぞれの愛が交錯する神回で、最終回は陸が今までずっと彩子を想い続け力になってきた集大成になっている。優しくて男らしい陸の決断が切なくて、めちゃめちゃかっこよかった。どんでん返しがなくてつまらないという意見もありますが、9回からの素直な流れで私は納得でした。このドラマ、テーマがすごく重いのに八巻や陸のシーンで笑いを入れていた。最後の最後に手慣れた感じで入れ替わり、笑わせてくれましたねぇ」

   「陸は、嫉妬していたのではなく、彩子を日高の供述に沿った形で守るためにSDカードを隠していたと思います。でも、お父さまと会って、師匠の最後の願いを思い出してカードを警察に渡した。彩子の心が自分にないのを知って、身をひいた。あのお別れのシーン、温かくて切なくて、ほんとうに陸は素敵な愛にあふれた人だと思いました。そして、最後の日高と彩子の入れ替わりは、惹かれあっているのにサヨナラしちゃだめよという、お母さまからのメッセージだと納得しました。が最高に似合う素敵な役者さんですね」

日高の米国で連続殺人容疑、新月の殺人の謎はどうなった?

   一方で、まだ多くの謎が残り、肩透かしだったという意見をある。

   「先週が盛り上がりのピークだった感が否めない最終回だ。日高が米国で連続殺人の容疑をかけられたこと。幼い頃、近所のお爺ちゃんが亡くなったこと。日高が身につけていた異様な女子力の高さと陸とのキス。『俺はどんな殺され方をされてもいいから』という東朔也の言葉。証券会社時代の陸に対する何かしらの思いがあった東の描写。挙げるとキリがないほど見事に回収されなかった。その一つ一つが解明されて、点が線になるようなラストを期待したが、描かれていたのはお互いを守ろうとし合う彩子と日高の姿だけでした」

   「まったくの肩透かし。ずっと良かったのに前回と最終回でトーンダウン。九十九が日高は新月に殺人を実行することをなぜ知っていたのか、なぜ日高は陸と寝たのかは説明してほしかった。全体的には面白かったから余計に残念」

   「今さら考察しても仕方ないけど、師匠は田所邸のSD カードの中身を『消去』したんだよね。消去して自分がやったという自白を録画した。自分の犯行を裏付けるものが録画されていたのなら、わざわざ消去する必要ないよね。 やっぱり東の自白は、日高をかばった内容だったのでは。日高こそ本当のサイコパスの気がする」(テレビウォッチ編集部)