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悪化し続けるミャンマー、問題提起続けるグッとラック! 志らく「ほっとけない」

   2月1日(2021年)に国軍クーデターが発生したミャンマーだが、日に日に状況は悪化し続けている。ミャンマーでは国軍の弾圧で250人が死亡しているが、そのうち57人が20歳以下の若者。先週月曜(3月15日)には、国軍に銃殺された17歳の医学生ヘインさんの亡骸に、母親が泣きながら語り続けるというショッキングな映像も飛び込んできた。

   ヘインさんが撃たれた時の様子も記録されていたが、国軍は助けに行った女性を拘束、血を流すヘインさんを引きずっていった。

国軍、平和的抗議「鍋叩き」も規制、「叩くな、さもなくば射殺」

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   銃を使うミャンマー国軍に対し、市民たちは花火を撃ってせめても抵抗をしているが、国軍の弾圧は厳しい。道路を破壊したり、バリケードを作ったら躊躇なく発砲するだけではなく、平和的な抗議行動の「鍋叩き」に対しても「鍋を叩くな、さもなくば射撃する」と警告している。

   ミャンマー在住の新町智哉さんによると、8時以降は外出禁止で、出ていると撃たれるという。さらに、弾圧画像を世界に発信することを防ぐ目的とみられる情報規制も進んでいる。「携帯のメールは使えるがインターネットはできなくなり、情報が一気に減りました」(新町さん)。

   激化する弾圧に、ミャンマーのチョー・モー・トゥン国連大使は「今殺害されているのは若い人々です。彼らは国の未来です」と訴えたが、国軍側はこの国連大使を反逆罪で訴えた。

   世界各国の対応だが、アメリカ、カナダ、イギリス、EUが経済制裁を行い、日本は新規のODAを停止しているのに対し、中国やロシアは静観の構えだ。国連は議長が暴力非難の声明を出している。

   望月優大(フリーライター)「何度も取り上げているが、状況は悪化し続けている。インターネットが使えなくなり、一部戒厳令が出されている。今週土曜日の国軍記念日でパレードする予定になっているので押さえ込むのではないか」

   キャスターの立川志らく「世界中がほっとくわけにはいかない。中国が支援しているというが、なぜ未だに支援するのか。ここまで国軍が残忍で野蛮だと計算していたか」

   望月優大「中国にとっては、国軍もアウン・サン・スーチー政権も、自分たちに害がなければどっちでもいい。中国はどちらともうまくやってきた」

   メインコメンテーターの田村淳「こういう映像が世界に回せるのに、国連が動けないというのが不思議でしょうがない。なぜ世界が国軍を鎮圧できないか」

   望月優大「日本はこれまで突き放さずに関与したほうがいい結果につながるという考え方だった。しかし2ヶ月たっても状況がエスカレートしているので、このやり方がいいかどうか。私は制裁を含めもっと強い外交に切り替えたほうがいいと思っている」