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<おちょやん>(第80話・3月26日金曜放送分)
準備金を盗んだ寛治の代わりに、社長に土下座して謝る千代 「うちら大人にはこの子を守る義務がある」と訴える

   芝居の準備金がなくなり、真っ青になった一平(成田凌)と千代(杉咲花)。必死にお金を探す千代の前に、寛治(前田旺志郎)が封筒を投げつけた。

   寛治「僕が盗ったんや。ホンマにお人よしすぎて、アホらしなるわ」

   「自分を見捨てた」と父親を恨んでいた寛治。その父親が亡くなった後には劇団員たちにも裏切られ、人を信じることができなくなっていた。その屈折した心から、千代たち夫婦がきれいごとのように思えてずっといら立っていたのだ。

   千代は一平を連れ鶴亀株式会社の大山社長(中村鴈治郎)のもとに向かった。

   千代「準備金を盗ったのはこの子だす」

   一向に謝ろうとしない寛治の横で、千代はひざまずき謝罪した。

   千代「寛治の代わりに、うちが謝ります。どうかこの子にやり直す時間をください。うちら大人にはこの子を守る義務がありますのや」

   寛治「やめてくれ! 俺は死んでも謝れへんで。関係あれへんやろ! 赤の他人やで。せやのに...」

   寛治は社長室を飛び出し、自分の部屋に閉じこもってしまった。

「一緒に暮らそう」千代たち夫婦は寛治に提案する

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   年が明けても千代と寛治はほとんど口をきかなかった。そんなある日、新聞に小暮真治(若葉竜也)と高城百合子(井川遥)がソ連への国境を超えたという記事が載った。その記事を読んだ千代は一平と相談し、寛治と話し合う時間を作った。

   千代「寛治、うちらと暮らせへんか?うちらは絶対にあんたを裏切れへん。うちらはあんたの痛みを分かっているからや」

   寛治「ハハハハ、だまされへんで僕」

   一平「笑いたくないのに、無理に笑うことはない」

   千代「泣きたい時は思い切り泣いてもええんやで」

   千代が抱きしめると、寛治は泣き出した。

   そして、年明け興行が幕を開けた。舞台には寛治の姿もあった。

   (NHK総合あさ8時放送)