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インド二重変異株、何が違う? 「あらたな脅威」論も出る理由

   今日23日(2021年4月)に政府が正式決定する予定の3度目の緊急事態宣言は、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県で25日から5月11日までの期間とされる見込みだ。

   西村康稔・経済再生担当大臣は「これまで以上の強い措置を取らないと感染力の強い変異株を抑えられない」と警戒を促し、飲食店での酒類の提供禁止や休業要請など厳しい制限が加えられると見られている。

  • 「これまで以上の強い措置」が求められている。
    「これまで以上の強い措置」が求められている。
  • 「これまで以上の強い措置」が求められている。

インドの現状

   そんな状況で新たな脅威が発生している。1日の新規感染者数が30万人を超えるインドの感染拡大の原因と言われている「B1617」、いわゆる二重変異株が日本国内でも5件確認されたと、4月22日に加藤勝信官房長が発表したのだ。

   これにはMCの谷原章介も「あらたな脅威に翻弄されているようだ」とコメント。

   「B1617」株は、「E484Q」と「L452R」が合わさって変異したもので、変異が起こった場所によっては感染力やワクチン効果が変わる可能性があるという。

   昭和大学医学部の二木芳人客員教授は、

「英国型とか南ア型とかいわれる変異株も、二重に変異しているが、今回のB1617型は、ウイルス遺伝子の『484』という免疫を回避する場所と、『452』という感染力を高める場所が変異したもの。この二重変異株の比率がインドで上がっており、感染者数が急上昇した」

と解説。4月2日以前の60日間のサンプルでは「B1617」が24%を占めていたという。

「今は水際で抑えているが...」

   日本の空港検疫でもインドから到着した人には多い日で7人、ほぼ毎日のように陽性者が判明している。

   二木教授は「日本に入ってきている英国型の変異株を凌駕する可能性もある。日本で確認された5件のうち、4件が空港検疫で発見されたので、今は水際で抑えているが、1件は国内に入ってきていることになる」と指摘。

   谷原は「感染していても無症状の人もいる。ちゃんと対応しないといけないと思います」とさらなる注意を促した。

(バルバス)