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<プレミアムドラマ やっぱりおしい刑事/最終話「最後の事件」>(NHK・BSプレミアム4月25日日曜放送)

   敬愛するシャーロック・ホームズばりの推理力で犯人に迫るものの、あと一歩で手柄を横取りされてしまう『惜しい刑事』こと警視庁宇戸橋署刑事課強行犯捜査係の刑事・押井敬史(風間俊介)を相手に、自らが仕掛けた難事件を吹っかけて楽しんでいた元ベンチャー企業オーナー・羽堂亜郎(武田真治)が、いよいよ挑戦状を叩きつけてきた。

   押井が海外の銀行を経由し、これまでに解決してきた事件の犯人たちに多額の現金を振り込んでいた――警視庁捜査一課長・戸崎順平宛てに、こんな情報が送られてきた。押井にある『事件』の真相を調べさせるために羽堂が警察に送り付けたニセ情報だが、戸崎は「自分で指示し、事件を起こさせていたと疑われても仕方ない」と、捜査一課刑事・灰田絵奈(石川恋)に捜査するよう命じた。捜査一課が押井の自宅を捜索したところ、パソコンから情報を裏付ける証拠が出てきた。

   羽堂が押井に調べさせたい『事件』とは、羽堂が関連する会社が2年前、静岡県にあるリゾートホテル「ホテルオクムラ」を買収する直前、このホテルに勤める31歳の男性パティシエが同僚と飲んだ後、階段から転落して死亡した一件だ。

   静岡県警は事件性はなく、事故だと判断したが、羽堂は転落死を伝える新聞記事の切り抜きを押井に渡し、「ホテルオクムラの事件の真実を突き止めてくれたら、君への疑いを晴らしてあげるよ」「2日間でこの事件を解けなければ、君は大切な人を失うことなる」と脅迫したのだ。

   羽堂のワナにはめられ、警察に追われる身となった押井は「僕が無実を証明するには、この事件の真相を暴くしかない」と決断。心配する後輩刑事・美良山来海(白石聖)を伴い、ホテルオクムラに乗り込んだ。

   当時を知るホテル従業員に事情聴取するなど精力的に捜査を始めた押井は、酔ったパティシエが階段を踏み外して死んだ事故の裏に不審な点を見つけた。すると、事情聴取した従業員の一人が、押井たちの目の前で転落事故を起こした。

   捜査が難航する中、押井は「一連の事件に加担した人物がもう1人いる」との結論を得た。だが、ここでも最後の詰めが甘く、「僕はどこで間違えたんだ?」と嘆く結果に......。

   事件の真相解明もさることながら、押井と美良山、灰田、押しかけ同棲中の女子大生・嶋ありさ(萩原みのり)の恋の行方も気になるところだ。(よる10時放送)

寒山