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PTA役員、「親」以外でも良くない? 森圭介アナも提案

   岩田絵里奈アナが「新年度が始まり、この時期多くの保護者の頭を悩ますのがPTA役員決めの問題です。ツイッターに寄せられたメッセージの8割以上が役員決めに関する不満や困惑の声でした」と切り出し、多くの保護者の悩みの種となっているPTA役員選出の実状を伝えた。

  • PTA問題めぐりスタジオで議論。
    PTA問題めぐりスタジオで議論。
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「おかしいと思っていいんだ」

   そもそもPTAとは「保護者と教師の会」で、行事サポート、イベント運営、ベルマーク回収、地域パトロール、広報紙作成など、多岐にわたる活動を行っているが、近年役員の決め方に不満を持つ保護者が増えている。

   長年PTA活動を取材してきたノンフィクションライターの大塚玲子さんは「SNSの意見交換をみて『おかしいと思っていいんだ』という人が増えている。(PTAは)本来任意なのに、『必ずやってください』と強制されるものになっているのが問題」と語る。

   保護者たちからは「役員決めの時間は地獄です」「子育ての一番の苦痛」「険悪なところは険悪」「選出の時に見えない圧力がある」といった悲鳴が聞こえてくる。

   選出方法はくじ引きのほか、役職に応じて付与されるポイントを卒業までに貯めるシステム、受け取る書類に役職が書かれている指名制などさまざま。役員ができない場合は、介護などプライベートなところまで事情を説明しなければいけないという「免除の儀式」があるというところも。

   「案外楽しい」「役員になった年はすごく良い人ばかり。先生方とも連携取りやすくなった」という肯定的な意見も出ている一方で、

「PTAを退会しようとすると学校長が『お子さんの安全を守れなくなる』と脅す」
「仕事中にラインの嵐」

など、活動そのもの対する不満の声も集まった。

   もっとも、今年に限っては「コロナで集まりが少なくなる今年のうちにやったほうがいい」と立候補者が続出、ジャンケンで役員を奪い合ったというケースも出ている。

   役員選出については、行事や作業ごとに募集、人が集まらなかったら行事は行わない都度募集というやり方も生まれている。

加藤浩次「保護者の分断を生んでいる」

   司会の加藤浩次「保護者の分断を生んでいる」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「ママ友など、もともと友達でない人同士で温度差が生まれても仕方がない。楽しくしたり、やりがいあるようにしないと解決しない。やりたいとやっている方は楽しそうで、そういう方が1学年に何人かいればいいが難しい」

   前田裕二(実業家)「PTA業務の全体量や、ここが必要でここが必要でないということを誰が決めているのか。『子供のため』という大義は悪い方に転がるといくらでも仕事を増やしてしまう」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「親だから地域パトロールができる、ベルマーク回収ができるということはない。学校の中でスリム化し、お金があれば民間に。教育委員会や文科省が具体的にどうするのかモデルを作るべき」

   森圭介アナウンサー「まさに夫婦でこの話をしていた。共働きと専業主婦で全く違うし、地域コミュニティの濃さも昔と全然違う。お金を集めて委託したり、仕事を辞めた人に入っていただくなど親以外の人を巻き込むのがいい」

(みっちゃん)