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「洗たくマグちゃん」問題 エコの「善意の裏切り」指摘も

   「洗剤を使わなくても大丈夫などとうたった宣伝に、消費者庁は根拠がないとしました」とキャスターの岩田絵里奈アナが伝えた。「部屋干しのイヤな臭いスッキリ解消!マグネシウム水素水パワー」などといって約650万個を売った「洗たくマグちゃん」のことだ。

   マグネシウムの粒が入った袋を洗濯機に入れるだけで洗剤と同じ洗浄効果があるとしていたが、消費者庁は「合理的な根拠が認められず、景品表示法違反」で措置命令を出した。全然効き目なんかないぞというわけである。

  • 「洗たくマグちゃん」
    「洗たくマグちゃん」
  • 「洗たくマグちゃん」

「氷山の一角ではないのか」

   販売元の宮本製作所の釈明がまたひどい。「社内の試験設置及び環境が十分ではなく、実際の商品と異なった」という。まともなテストをやっていなかったのだが、「再発防止に努める」と、販売中止ではなく宣伝の仕方を変えるだけのようだ。

   犬山紙子(エッセイスト)「洗剤を使わないので、エコにつながるという善意で使っている人は多いと思うんです。善意を裏切るのはいちばんやってはいけないことですよ。(こうしたことは他にもあって)これは氷山の一角ではないのか、(消費者庁は)目を向けて欲しいですね」

   宮本製作所どんな会社なのか。「スッキリ」ではまったく説明がなかったので調べてみると、本社は茨城・古河市にあって、創業は昭和40年(1965年)、マグネシウム製品が専業で自動車エンジン部品 、環境関連部品なども製造している。「マグちゃんランドリー」なるコインランドリーも全国に展開していた。大手スーパーに出店が多く、ここでも"効き目のない洗濯用品"が使われていたのだが、番組としてはそのことも伝えるべきじゃないのか。それとも、「マグちゃん」はCMがらみ?

(カズキ)