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レジ袋有料化のモヤモヤ ゴミ捨て用を買いながら「アレ?」

   きょう28日(2021年4月)のあさイチは「プラごみ削減」について取り上げた。

   プラスチックごみの環境汚染が世界的に大きな問題になる中、日本でも2020年7月からレジ袋が有料化した。エコバッグの普及が進んでいるが、この現状に「モヤモヤ」している人が少なくないという。

  • レジ袋有料化の意味って…
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いとうあさこ「お総菜とかは...」

   静岡県在住の村松由季子さんは、スーパーで無料でもらえるポリ袋を使う機会が増えたと明かす。

   村松さん「マイバッグを持っていくんです。そうすると汁だれとか液だれをさせたくなくて、ポリ袋をよく使わせてもらうようになりました。申し訳ないというか、環境にもどうなんだろうなというのは頭の片隅にありながら捨てているというところです」

   レジ袋の有料化自体にもモヤモヤを抱えているという。

   村松さん「今までゴミ袋に使っていたレジ袋が本当になくなった。100枚とかまとめてレジ袋が売っているのでそれを買ったんですが、矛盾していると途中で気付いた。ないと困るのでたまにお金を払って買う、そんなことをモヤモヤしながらやっています」

   ゲストのいとうあさこさん(お笑いタレント)「ビールとかの缶は平気だからエコバッグにガンガン入れるけど、お総菜とかは直に入れるのが衛生面で気になるから、(レジ袋やポリ袋が)ほしいなってなっちゃいますよね」

   石井隆広アナウンサー「レジ袋有料化はどんな意味があったんでしょうか」

   東京大学大学院 特任教授の保坂直紀さん「レジ袋って私たちにとても身近なプラスチックですよね。本当にこのプラスチックは必要なのかというのを考えるきっかけになります。プラスチックごみの問題を考える時にこれはとても大切なことです。確かにレジ袋はプラスチックごみに占める割合は数%にしかならないので、少ないことは少ないんですが、量的に少ないからどうでもいいというのではなくて、少なくたってできることはどんどんやるというのがプラスチックごみの問題に取り組む時にとても大切な心構えだと思います。レジ袋の有料化には意味があると思います」

「無理のない範囲で」

一方で保坂さんは、プラスチックごみの削減は「無理のない範囲で」と強調する。

   保坂さん「プラスチックは私たちの暮らしを支えているとても優れた素材で、プラスチックを何でもやめてしまえばいいという話ではないんです。ゴミの話をするととかくプラスチックは悪者にされてしまうことがあるんですが、プラスチック自体は悪いわけではないんです。要するに使い方で、使うべきところで使えばいいという話です。これは本当に必要で使うべきプラスチックなのかということを考えて、必要のないところでは使わないという心がけが必要だと思います。賢く使い分けていきましょうということです」

(ピコ花子)