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朝ドラ「おちょやん」一平を地でいく成田凌の「ドアホな女癖」お持ち帰り女子用に自宅に大量の歯ブラシ――ほか3編

   NHK朝ドラ『おちょやん』は、ヒロインの千代を演じている杉咲花(23)の熱演にも関わらず視聴率が低迷しているようだ。ビデオリサーチの調べでは、4月19日~23日(2021年)の平均が16.3%だという。そこに追い打ちをかけるようなスキャンダルが、夫役の一平を演じる成田凌(27)に発覚した。

   一平は、千代が劇団で可愛がっている後輩女優に手を出し、千代から「一平さんのドアホ!」と怒鳴られ、ツイッターで「一平のドアホ」がトレンド入りしたそうだが、週刊文春によれば、成田は私生活でも「ドアホな女癖」で有名だそうである。成田は美容師専門学校から『メンズノンノ』のモデルになり、その後、俳優デビューしたそうで、182センチのすらりとした体形と涼しげな目元で、広瀬すずや戸田恵梨香と熱愛が報じられている。

   「本人は『日々の全ての行動はモテるため』と公言」(スポーツ紙記者)しているようで、『おちょやん』が始まる前まで成田と交際していた20代の女性は、「女の子を泊まらせるために、予備の歯ブラシを大量に持っているんです。(中略)仲良くなると、使い捨てから旅行用の歯ブラシセットにランクアップするんです(笑)」と話している。

   歯ブラシ1本の変化で女性を喜ばせるとはなかなかのものだ。一緒にお風呂に入ってくれるそうで、「お風呂場の排水溝の蓋を開けてみたら、女の人の髪の毛がとてもたくさんあって......」と、女出入りの多さも語っている。

   女優の二階堂ふみ(26)は同じ事務所で、成田と同じマンション住んでいたそうだ。彼女によれば、2人が筆ペンでサインを練習したルーズリーフの紙が机の上に散らばっていたり、「かなり頻繁に遊びに来るそうで、他にもふみちゃんの私物があって。どんな関係なのか謎でしたね」。成田は料理が上手で、一緒に風呂へ入った時は髪を洗ってくれたりしたそうだが、「可愛いとはいってくれるが、好きとはいってくれなかった」と述懐している。

   成田くん覚えておきたまえ、「後悔先に勃つ」という言葉を。

二股交際されてた山尾志桜里議員!W不倫相手は密会後にもう一人の女性マンションに直行

   山尾志桜里・衆議院議員(46)と弁護士の倉持麟太郎(38)のW不倫を週刊文春が報じたのは、2017年9月7日発売号だった。民主党で幹事長就任直前だったが、文春報道でそれが白紙になってしまった。山尾は会見で「倉持とは男女の関係はない」と否定したが、混乱の責任をとって離党。倉持も妻と離婚している。

   約1か月後の総選挙では無所属で出馬して、辛くも当選する。禊は済んだと政治活動を活発化させるとともに、2017年11月7日付の神奈川新聞のインタビューで、「むき出しの好奇心には屈しない」と語った。倉持を自らの「政策顧問」に起用し、2018年2月に山尾の離婚が成立して、倉持と再婚するのではないかと取り沙汰されていた。2019年のゴールデンウイークには、国会に「請暇願」を出すことなく2人でロス旅行に行っていたという。2人は再婚こそしてはいないが、文春によると、この4月にも何回か倉持のマンションを山尾が訪ね、長い時間滞在して帰宅する姿を目撃している。

   週刊文春の取材がすごいと思うのは、2人の密会を張り込むだけではなく、山尾がJRに乗って帰宅するまで追いかけ、彼女が議員パスを提示して改札を通るところまで目撃していることである。「議員パスを使用できるのは公務出張などの職務の遂行に資する時のみです」(上脇博之・神戸学院大教授)。愛人との密会に特権である議員パスを使っていたのでは、「中国の人権問題に対して日本は毅然とした対応をすべきだ」と新聞のインタビューで語っても、説得力に欠けるのではなかろうか。

   今回の文春報道は2人の密会を伝えるだけではない。山尾と夫・倉持のために家庭を壊され、幼い子供の親権まで奪われてしまった妻・A子の悲劇が本筋である。A子は不倫報道の約半年後に、文春に手記を寄せていた。そこで「この半年は、私にとって地獄のような日々でした」と綴っている。不倫報道直前の8月にA子は、左脳大脳動脈狭窄症と医者から診断されていた。

   報道後、夫に不倫について問い質すと、逆に、「一緒に暮らしていく自信がない」と離婚を迫られてしまったというのだ。病を抱え、仕事にも支障が出ていた彼女は、精神状態も一気に追い込まれてしまう。「私の精神は、すでに限界を超えてしまっていたのです」。A子の知人によると、当時の彼女は「物事を正常に判断できる状態ではなかった」という。

   そのため、A子は離婚に応じ、生活や健康上の不安から、子どもの親権まで渡してしまったのだ。うつ病と診断された彼女は、会社を休職し、母親と神奈川から埼玉へと居を移し、親権を取り戻したいと倉持に頼んだが、叶わなかった。そして、子どもの誕生日を1か月後に控えた昨年10月3日、「A子さんは自宅で自らの命を絶った」(A子の知人)というのである。

   2人が再婚をしないのは、元妻の自殺があるためではないか、私はそう考えた。だが、この考えも倉持の"行動"によって否定される。4月17日(土曜日)、大森駅での街頭演説に臨んでいた山尾は、その後、恵比寿駅へ行き、駅ビルで白ワインやエスニックサラダを買うと、タクシーで倉持の自宅へ向かった。

   約5時間後、2人が出てきた。山尾はタクシーに乗って帰宅する。すると倉持は、自分もタクシーに乗り込み、別のマンションへと向かったというのだ。そこに住んでいるのは、週刊文春が2週間前にも目撃している、「事務所に顔を出しているB子さんです。倉持氏は、弁護士仲間やクライアントとの食事会にも同席させたりしています」(法曹関係者)。この"事実"を知っても、山尾は「どんなに批判されても、私は倉持さんを選ぶ」といい切れるのだろうか。倉本の元妻はもちろんだが、山尾も哀れである。

週刊文春に責任はないか「山尾の相手弁護士の元妻自殺」報道に違和感...傷ついてる彼女に配慮ほしかった

   私は、「不倫弁護士の前妻が自殺していた」と、自分とは関係ないといわんばかりの週刊文春報道のあり方にも「違和感」を持つ。不倫報道はするなといいたいわけではない。政治家や官僚、弁護士など公的人間たちの不倫報道は躊躇する必要はない。だが、報じられた人間の身内の怒りや悲しみにはもっと配慮があってしかるべきではなかっただろうか。

   妻の手記には「医師からは抗鬱剤を処方してもらいました。(中略)私の精神は、すでに限界を超えた」という記述がある。危険な精神状態にあることは編集部にも読み取れたはずだ。2人の密会を張り込む情熱の幾分かは、元妻のケアに使ってもよかったのではないか。うつ病が進行すると自殺願望が出てくる。私の友人の妻も、その病の末に飛び降り自殺している。

   だいぶ昔になるが、私が親しくしていた毎日新聞政治部の人間が、文春に、幼馴染の新興宗教の教祖の娘との不倫を報じられたことがあった。政治部長にもなっていなかった。報道後、社は引きとめたが、「迷惑をかけた」と辞めてフリーになり、離婚した。

   そんな屈託からだろう、朝から酒を飲むようになった。報道からどれぐらいだったか失念したが、突然倒れて病院に運ばれ、「肝臓壊死」で亡くなった。スローな自殺ではなかったかと、私は思っている。

   スキャンダル報道で傷つくのは当事者はもちろんだが、周囲にいる立場の弱い人たちも同様である。財務省の公文書改ざん問題で自死した、赤木俊夫近畿財務局職員のケースを思い出してほしい。

   今や文春砲は大メディアを凌ぐ力と信頼を勝ち得た。そういう時だからこそ、報道した側に責任はないのか、何かできることはあったのではないか、一度考えてほしいと思う。

公判維持できるのか?「紀州のドン・ファン」元妻逮捕に物証なし―「毒カレー事件」とそっくり

   4月28日朝の「紀州のドン・ファン殺人で元妻を逮捕」のニュースには、正直驚いた。和歌山県田辺市の野崎幸助社長、当時77歳が殺害されたのは2018年5月24日の夜だった。和歌山県警が遺体を解剖したところ、血液や胃の内容物から致死量を超える覚せい剤成分を検出したのである。死因は急性覚せい剤中毒と判明した。

   腕などに注射痕はなく、口から接種した可能性が高いとみられた。本人は常々「覚せい剤は嫌い」だといっており、55歳年下の須藤早貴と3度目の結婚をしたばかりで、自殺する理由は見つからない。家には多くの防犯カメラが設置され、外から誰かが入ってきて覚せい剤を飲ませた可能性は少ないと見られた。家にいたのは新妻の須藤と家政婦の2人だけだった。

   名探偵でなくても、この2人が怪しいと考える。とくに新妻は、夫の野崎が死ねば何十億円といわれる莫大な遺産が転がり込むから、動機は十分である。しかし、捜査は予想に反して難航した。物証はなく、彼女と覚せい剤とのつながりも出てこない。一時、家政婦の元亭主の線で覚せい剤を入手したのではないかという報道もあったが、消えたようだ。

   まさに密室殺人。週刊誌を始めミステリーファンの間にも関心が広がり、さまざまな憶測が乱れ飛んだが、次第に関心は薄れていった。新妻は東京へ戻ってしまって、時折捜査情報を載せるのはフライデーだけになっていった。迷宮入りかと、私も思っていたが、突然の早朝逮捕である。和歌山県警や田辺署の捜査に賭けた情熱は賞賛に値するが、物証または自白などはあったのだろうか。

   新聞、テレビはこれまでの報道をなぞるだけだが、さすが週刊新潮、今週発売号で「ドバイに高跳び画策で逮捕へ」と打っているではないか。ただ、読み進めていくと、大丈夫なのかという疑念が湧いてくる。決め手は和歌山県警が彼女から押収した2台のスマホにあったGPS機能だというのだ。

   <GPS機能を解析すれば、測定誤差数メートルの範囲内でスマホの場所、さらには時間帯も絞り込める。その結果、野崎氏に一服盛れたのは、S(須藤=筆者注)以外にあり得ないことが判明したという。いわば、『消去法』での犯人洗い出しだった>(週刊新潮)

   おいおい、そんなこと事件当初からわかっていたことではないのか。いまごろGPSを分析したなんて話を、誰が信じるのか。このやり方は、和歌山県警が手がけた、1998年に起きた「和歌山毒物カレー事件」と同じだというのだ。決め手は、住民らの証言に基づき、1分刻みでタイムテーブルを作成し、林眞須美死刑囚以外に鍋にヒ素を混入する機会を持つ者はいなかったとの結論を導いたというのである。

   林死刑囚は一貫して無罪を主張しているではないか。冤罪ではないかという声だってある。3年近く捜査してきて決め手はないということか。このタイミングで逮捕したのは、須藤容疑者が顔の整形手術を受けたらしく、だいぶ印象が変わってしまったことと、週刊新潮によれば、彼女は以前、中国やドバイでモデルの仕事をしていたため、「万一ドバイへの渡航を許せば、事件のお宮入は確実。一部のメディアにSさんの"海外移住計画"をリークし、その阻止に動きつつ、逮捕を急いだのです」(捜査関係者)

   急いだ理由は分かるが、物証も自供も得られずに起訴したとして、公判維持できるのだろうか。悪名高い「人質司法」をやれば、自白をすると高をくくっているのではないか。弘中惇一郎弁護士の出番かもしれないな

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。