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路上飲みにケータリング 「OKにしたら?」は暴論か

   木曜コメンテーターのモーリー・ロバートソンのこれは、暴論かナイスアイデアか......。政府は11日(2021年5月)までの新型コロナウイルス緊急事態宣言を延長する方向だが、締め付けるだけでなく、ある程度の感染を前提にした新しい日常を作るべきだというのだ。6日の「スッキリ」で主張した。

  • 感染対策の難しい「線引き」。
    感染対策の難しい「線引き」。
  • 感染対策の難しい「線引き」。

モーリー・ロバートソン「認めて、マナーを守ってやりましょうと...」

   ロバートソン「ガマンしてもらう、自粛してもらう、時短してもらうなら、失われる利益の何割かをリクープ(補償)するということがはっきりしていれば、街が真っ暗になるロックダウンもできると思うんです。でも、政府はその方向を嫌っているように見えます。だったら、発想を切り替えて、路上飲みに飲食店のケータリングを認めて、マナーを守ってやりましょうという開き直りも必要ではないでしょうか。ある一定の感染者はいるけれど、スマートに感染とともに暮らすという発想です。ただ、短期間に日本社会が納得してくれるかは、どうですかねえ」

   司会の加藤浩次は、そこまではいかがなものかと戸惑っている様子だったが、「江の島に車で行って、そんなに降りないで、コンビニでご飯買って、海見て帰ってきた。これはOKなの? 距離空けた公園飲みはOKなの?っていう線引きを細かくやらないと、全部ダメっていうのでは厳しいですよね」と、半ば賛成のようだ。

   坂口孝則(経営コンサルタント)「延長するなら、これまでの施策のどれが効果があって、どれがなかったのかを総括すべきです。すべて一律というのでは、ちょっと納得されない。これは人流が戻っていることにも影響していると思います」

医師「細かいルール作っても、徹底するアナウンスが難しい」

   路上飲みが感染を広げているのなら、きちんと根拠を示すべきということなのだろうか。「スッキリ」は朝の情報番組の中で、若者や30代の支持が反映されるといわれる個人視聴率でトップなので、話が若者ウケに流れやすい。

   日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師はさすがにNGを出した。「いまは感染のピークなので、すべてを厳しくする必要があるんです。これはやめてください、これはOKといった細かいルールを作っても、それを徹底するアナウンスが難しいので、一律で広い対策を取っているのです」

   ただ、緊急事態宣言を延長しても、これまでと同じようにやっていたのでは感染は収まらないことは、もう明らかである。ロバートソンの提案も含めて、さまざまアイデアを直ちに実施してみることだ。

(カズキ)