J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

だらだらスマホやめた→夫に優しくなれた その仕組みを教授が解説

   きょう17日(2021年5月)放送のあさイチは「脱!だらだらスマホ」特集だった。

   スマホの使いすぎが良くないというのは誰しもわかっていることだが、ついつい長時間使っているという人も多そうだ。

   矢崎智之アナウンサー「スマホの使用時間を減らすとどんないい効果があるのか、実践してみた方がいるんです」

  • だらだらスマホをやめてみたら
    だらだらスマホをやめてみたら
  • だらだらスマホをやめてみたら

大事な約束忘れ、食事も面倒だった

   漫画家のわたなべぽんさんは、スマホを控えて6年になるという。その前までは、朝起きたらまずスマホを触る毎日だった。

   わたなべさん「片手にスマホを持って何か記事とかを読みながら食事していましたし、トイレに入るにも片手にスマホを持って、ふんばる時にもスマホを見ているみたいな感じでしたね」

   朝から晩までスマホを使ってばかりという生活を続けていたところ、仕事の大事な約束を忘れたり、家事や食事が面倒になったりするように。

   そんなわたなべさんの姿に激怒した夫に「もういいかげんネットなんかやめればっ!?」と言われたのをきっかけに、スマホを見る時間を減らすことを決意したという。

   わたなべさん「もちろん100%やめたというわけではなくて、必要に応じてという形です」

   よく見ていたサイトのブックマークを外す、集中したい時はスマホを机にしまうなどして、無理やり距離を置くようにすると、徐々に仕事も家事も上手くいくようになっていった。

   わたなべさん「メールが来たらすぐ返さなきゃとか、何かニュース速報が出たらすぐ知りたいとか、焦る気持ちもあったんですけど、あんまり急ぐこともないですし、そういう意味ではだいぶ心に余裕ができた。今思うと、何であんなに焦って情報を求めてたんだろうって思います」

攻撃的なコメントを読んだ後は...

   鈴木奈穂子キャスター「私も(スマホを)手元に置いちゃうので、電源を切るとか遠くに置くっていうのは相当勇気があるなと思いますね」

   矢崎アナ「わたなべさんが行ったのが、電話以外の通知をオフにするということだったんです」

   早稲田大学理工学術院の枝川義邦教授「メールやネットのお知らせの通知をオンにしていると、スマホを使うんじゃなくてスマホから使われているような状態になってしまいます。もちろん私も電話は取るようにしていますが、それ以外の通知は全部オフにしていて、メールのチェックは決まった時間にするとか、他の情報を知りたい時に主体的に情報を取りに行く。ついでにお知らせを見てやろうかなという気持ちの方がいいんじゃないかなと考えています」

   ゲストの川村エミコさん(お笑い芸人)「こっちがコントロールしなきゃいけないんですね。確かに支配されてますね」

   わたなべさんがよく見ていたのは、嫁姑問題の悩みなどに答える掲示板サイトだったというが、「結構攻撃的な回答も多くて、それが面白くなっていた。ただそれを見ていると夫にきつく当たることが増えてしまった。それをやめてみたところ、心にゆとりができて優しくなったということです」(矢崎アナ)

   枝川さん「スマホやパソコンを長時間使っていると脳が疲れている状態になります。そういう状態でネットの声を聞くと脳が影響を受けやすいんです。心理学的にも、攻撃的なコメントを読んだ後は自分自身も気持ちが攻撃的になっているということがよく知られています。(攻撃的なコメントを見るのを)やめるとそれが解消されるということなんだと思います」

(ピコ花子)