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倒壊寸前の家屋、注意すると「暴力」 隣の花屋は閉店へ、「ひどい話」

   東京のJR八王子駅前にある、今にも倒壊しそうな家屋の問題。そこで生活し続ける家主の女性に齋藤寿幸リポーターが「危ないし汚いのに、なぜ放置しているのですか」と話を聞いた。「言われなくたってわかっている。こんな家がきれいなわないじゃん」と強気一辺倒だったが、近隣の迷惑は頂点に達しそうだ。18日(2021年5月)の「モーニングショー」が取り上げた。

   この家には、50代後半らしい姉妹が住んでいるが、外壁ははがれ、柱や梁は朽ち、屋根は半分もない状態。インタビューに応じた姉は「中はもうしっちゃかめっちゃか。ガスは危ないからとめた。電気と水は来ている。トイレは公衆トイレを使い、お風呂はでっかい鍋にカセットコンロで湯を沸かして洗う。雨漏りには家の中にブルーシートを張っている」と話した。

  • 番組公式サイトより
    番組公式サイトより
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「こういう事例は全国に」

   近隣住民はいつ崩れるかと心配なうえに、注意するたびに家主女性から嫌がらせや暴力を受けたとの訴えがつづく。防犯カメラには、家主(姉)が男性を突き飛ばすシーンが映っていた。隣の花屋夫妻もエプロンを引き裂かれ、投げ飛ばされたことがあるという。

   家主は「あれは突き飛ばしたんじゃない。私に悪いところはない」と反論し、「猫が8匹いるので引っ越せない。ここでカフェを始めたいが、おカネがない」のだそうだ。

   都は去年(2020年)フェンスを設置し、市は2週に一度話をしているが「個人財産なので強制はむずかしい」という。隣の花屋は10年近く営業してきたが限界と、今月で閉店することにした。

   菊間千乃(弁護士)「こういう事例は全国にある。行政代執行でゴミは処分できても、家は壊せない。土地を担保にして建て替えるのが現実的か。心理カウンセラーのサポートもあるといい」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「現在進行形で倒壊していく。地震や台風で一気に倒れるリスクがある。放置は無責任。隣の花屋閉店なんか、ひどい話じゃないか」

   司会の羽鳥慎一「花屋さんは行政にもう少し積極的に、の思いはあるだろうな。けが人が出る前になんとかしないといけません」

(あっちゃん)