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五輪来日チームに「8、9階まで階段で」 そこまで要求するなら「行かない」チームも?

   新型コロナの感染防止か東京五輪開催かで日本国内が揺れるなか、来月(2021年6月)にも海外選手団第1号となるオーストラリアの女子ソフトボールチームが来日する。選手・関係者ら約30人で、本番まで約1カ月半の事前合宿を群馬・太田市で行うのだが、驚くのは、その感染防止策。滞在ホテルでは一般客との接触を避けるため、8、9階の部屋まで原則として階段を使用するといった徹底ぶりを、きょう5月27日の「モーニングショー」が取り上げた。

   オーストラリアは過去の五輪で銀メダル1回、銅メダル3回の強豪で、日本の初戦の相手だ。オーストラリア選手団は事前に全員ワクチンを接種し、出国時にはPCR検査を2回行う。入国後も空港でPCR検査を行い、専用バスで太田市へ。下車はトイレ休憩のみだ。太田市内のホテルに入った後は、3日間、練習をせずに待機する。

  • 五輪関係者の感染防止策にも注目が集まる
    五輪関係者の感染防止策にも注目が集まる
  • 五輪関係者の感染防止策にも注目が集まる

「関係者といわれる人たちがどこまでできるか」

   滞在中は、ホテルの8、9階のシングル客室と3階のミーティングルームをフロアごと借り上げ、一般客と接触しないよう動線を確保する。「すごいなと思ったんですけど、8、9階までエレベーターは使わず、原則階段を使ってもらうよう調整するそうです」とMCの羽鳥慎一。選手たちは滞在中、毎日PCR検査を行い、外出は原則禁止される。

   ホテル側も約40人の従業員について毎日PCR検査を行う。選手たちの移動は専用バスで、バスの運転手も毎日PCR検査を受けるという。太田市は小中学校でソフトボールが盛んとあってホストタウンとして名乗りを上げた経緯があり、今回はオンラインを通じての交流を企画している。

   スポーツライターの小林信也氏「(組織委員会の)プレーブックに沿った対策です。果たして階段移動というのをチームが受け入れてできるかどうか...。ここまでするなら来ない、というチームも多くなっています」

   国際医療福祉大学の松本哲哉・主任教授「ここまで徹底されていれば、感染リスクはほぼないと思いますが、オリンピックになった時に関係者といわれる人たちがどこまでできるかが課題です」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「オーストラリアは感染を抑え込んでいる国で、受け入れる自治体もこれだけの態勢がとれるという幸運な例かもしれません」

(キャンディ)