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深田恭子と新垣結衣「他人に言えなかった悩み」適応障害に追い込まれた激やせ、星野源に救われたコンプレックス――ほか5編

   深田恭子(38)と新垣結衣(32)。傍から見れば人気も私生活も絶好調に見える2人だが、他人には分からない悩みがあるようだ。深田の所属する「ホリプロ」が5月26日(2021年)、彼女が「適応障害」と診断されたため、芸能活動を休止すると発表した。7月期から連続ドラマが始まる直前の降板だから、よほどのことではないかと心配になる。

   昨年春、新型コロナ感染が広がり、1回目の緊急事態宣言が出されたあたりから、体調を崩しがちになったという。不動産系企業会長との交際が報じられ、結婚かと騒がれたが、その後は動きがなく、最近では、深田の"激ヤセ"がメディアで話題になっていた。適応障害という心の病は、短期間で回復というのはなかなか難しいようだから、焦らず療養してもらいたいものである。

   新垣は星野源との電撃結婚で時の人になったが、週刊文春によると、人気女優となるまでには、人知れぬ苦悩と葛藤があったという。沖縄で3人姉妹の末っ子に生まれた新垣は、SPEEDに憧れて芸能養成所「沖縄アクターズスクール」を受けるが、3回とも不合格。そこで、女子小中学生向けの『ニコラ』のモデルに応募するとグランプリに輝き、16歳で上京して女優の仕事も始め、2005年には『ドラゴン桜』に出演、グリコの「ポッキー」のCMでブレイクする。

   2011年に関ジャニ∞の錦戸亮と共演し、2年後には2人の熱愛が報じられた。「半同棲状態」(週刊文春)だったが、インドア派を自称する彼女は、夜遊びが激しく帰宅しない錦戸のことで悩み、周囲も別れるよう説得し、結局、破局したという。彼女は仕事の忙しさもあり、精神的に不安定になっていった。「食事が摂れなくなり、沖縄から母が上京。食事を作ってくれたことで回復した」(新垣の知人)

   所属タレントが次々独立していくことにも不安を覚え、事務所の「レプロ」側とも円滑なコミュニケーションが取れなくなっていった。日刊スポーツ(2016年10月23日付)でこう吐露している。「実は私、そんなに明るくないんです。若干暗いくらい」「普段から明るく振る舞うように頑張って努力はしているんですけど」

   そんな新垣の心の扉をノックし続けたのが星野源だった。2人が共演したのは2016年から始まった『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)だが、もともと星野は新垣の大ファンで、撮影中にも「どうしてそんなにかわいいの」とモーションをかけ続けていたという。

   星野って、高校卒業後、東京・中野にある沖縄居酒屋「あしびなー」でアルバイトをしていたそうだ。知ってる。昭和新道沿いにある店だな。店主がボソボソしゃべるし、陰気だし、もやしみたいな子だったと語っている。目立たない俳優と孤独を抱えた女優が、今年1月に放映された『逃げ恥 スペシャル』をきっかけに交際を始めたそうだ。

   新垣は事務所を離れ、年内にファンクラブを解散して、芸能界を引退するのではないかといわれているようだ。運転免許もなければ、高いものには興味がないという男と、家にいるのが大好きな女か。最高のカップルの誕生だと思う。

『田村正和』3年前に決めてた俳優引退...老いた姿見せたくなかった?正真正銘の二枚目スターの最後は妻と散歩の毎日

   掛け値なしに「最後のスター」の死である。田村正和(享年77)は、大映画スターであった"バンツマ"こと阪東妻三郎の三男として、1000坪以上ある京都・嵯峨野の家で生まれた。父が51歳で急逝すると、東京の成城へと居を移す。成城学園高校2年の時、松竹大船と専属契約を結ぶが、声がまったく通らないと、デビュー当初の評判は散々だった。

   親の七光りが通じなかった田村は、25歳のとき、3歳年上で銀座の老舗テーラーの令嬢と結婚する。翌年、長女を授かり、田村は映画からテレビへと軸足を移す決断をする。映画では通じなかったボソボソしたしゃべりが、テレビでは個性として生きたのである。

   人気を確固たるものにしたのは、1972年の『眠狂四郎』だった。週刊文春によれば、原作者の柴田錬三郎が、やはり原作だったドラマ『岡っ引きどぶ』に着流しで出た田村を見て、「この青年に眠狂四郎なんかいいんじゃないか」といったことがきっかけだったという。ニヒルな二枚目は田村の当たり役になったが、80年代に入ると、一転して、コミカルなドラマもやるようになる。そして1994年、日本版『刑事コロンボ』といわれた『警部補・古畑任三郎』という役に出会い、国民的スターになるのである。

   田村には数々の"神話"がある。「台本を頭に叩きこんでNGは出さない」「舞台挨拶は本物の俳優がやることではない」「ごく親しい人以外には食事姿を見せない」「裸でのラブシーンはNG。ベッドシーンもTシャツを着たまま」。田村の考える最高のラブシーンは、「『風と共に去りぬ』のクラーク・ゲーブルとビビアン・リーのキス」だといっていた。「50メートル先のレストランへ行くにもリムジンで」「撮影中トイレに行きたくなると1時間かけて宿泊しているホテルへ戻った」「スタッフは『殿』と呼んでいた」

   週刊新潮では、「浮気を許せない妻は失格だ」「子どもとも遊ばない」といっていたというが、実は家庭的で、娘を可愛がり、学校の行事にもよく行っていたという。夏は野球帽にサングラス、冬はコートの襟を立てて。

   3年前、柴田の長女に田村からの手紙が届いた。そこには「引退します」と書かれてあった。他人には私生活を見せなかった田村も、昨年以降、散歩する際、妻と一緒のことが増えたという。遺言だったのだろう。田村が亡くなってから1か月後に公表された。

やっと「東京五輪中止」を主張した朝日新聞!トヨタ、パナソニックも開催に二の足?

   次は東京五輪の話である。週刊ポストが面白い調査をしている。五輪のスポンサーとなった71社の企業を対象にアンケートを実施し、7月開催に賛成かどうかを問うたのである。国民の7割、8割が反対する巨大イベントを3720億円もの協賛金で支えている彼らには、「なぜ五輪を後押ししているのか」に答える義務があるからだとポストはいう。

   興味深いのは、IOCと直接契約を結ぶ「ワールドワイドパートナー」という最上位のスポンサーは約200億円も払うのだが、トヨタ自動車、パナソニック、ブリヂストンの3社は、明確に「賛成」という回答をしていない。賛成と明確に答えたのは、アース製薬、EF、ANAホールディングス、大和ハウス工業、東京地下鉄、東日本旅客鉄道だけである。

   さらに、オフィシャルスポンサーになっている読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日経新聞をはじめとするメディアにも聞いているが、「壊れたレコード」(週刊ポスト)のように「回答しない」と繰り返すだけ。もやは紙面で何をいっても読者の共感は得られないと、ポストは結んでいる。

   これに刺激されたのか、ようやく朝日新聞(5月26日)が社説で「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」と打ち出した。こう言う以上、夏の甲子園も中止にすると思うが、まずは朝日の英断をよしとしたい。

   米国務省は5月24日、日本での新型コロナウイルス感染者の急増を受け、渡航警戒レベルを最も厳しい「渡航中止の勧告」に引き上げた。サンデー毎日で、勤務医の労働組合「全国医師ユニオン」の植山直人代表は、「五輪を開催すれば、海外から来る数万人の選手団や関係者を介し、インド株やその他の変異株がどうしても入り、新たな"オリンピック株"が生まれかねません」と警鐘を乱打している。開催を強行すれば、多民族の祭典ではなく、多種多様な変異株の見本市になりかねない。五輪閉会後、その変異株に襲われるのは日本人なのだ。

「新型コロナワクチン」水増し、横流し横行!どうやらひと儲けしている医者がいるらしい

   週刊文春で、西浦博京都大学大学院教授がインド変異株は従来株の2.25倍も感染力があるといっている。緊急事態宣言が解除されれば、それが一気に増えていく可能性もあるというのである。感染拡大を阻止すると期待されているコロナワクチンだが、これも、一部の心得違いの連中によって搾取されていると、週刊新潮と週刊文春が報じている。

   新潮は、中川俊男日本医師会会長が寵愛している女性とすし屋でシャンパンを飲み交わしていたと先週報じたが、今週は、その女性を日医総研の主席研究員という要職に据え、彼女は年収1800万円を得ていると報じている。

   文春では、中川会長が君臨する日本医師会は政治への影響力を強め、今回のワクチン配布についても、医師会に所属していないと十分な数をもらえないワクチン囲い込みが起きていると、ヘルス・マネジメント・クリニック(東京都中央区)の行松伸成院長が話している。

   文春が中央区に確認すると、区内で高齢者へのワクチン個別接種を実施している28の医療施設は、日本医師会会員だと認めたのである。千代田区も同じ。日本医師会会員が6割程度の台東区でも、医療機関の97%が会員だった。

   さらに杜撰なことが起きていると新潮が報じる。医療従事者という定義が曖昧なため、横浜の歯科医院は、医師3人、アルバイトが2人しかいないのに、35人分と申請したらその通り送られてきたという。この歯科医院が所属する医療法人クリニック全体では、勤務する700人の倍ぐらいのワクチンを申請したら、問題なく通ったというのである。このような実態があるから、当初、370万人だった医療従事者が480万人に膨れ上がったが、その背景にはこうした不正があるのではないかと、個人病院の関係者が話している。

   水増し、横流し、使わずに廃棄されるワクチンが多くあるのでは、国民全部が2度接種を受けるのは来年になること間違いない。こうした惨状を見ぬふりをして、菅首相はIOCのいうがままに、五輪開催へとまっしぐらである。

日本はIOCの属国か!?バッハぼったくり男爵は「天皇に会わせろ!」菅首相は売国五輪まっしぐら

   週刊文春は、IOCで43年間にもわたって委員を務めている"古狸"のディック・パウンド元副会長(79)なる人物にインタビューしている。日本の首相が中止を決めたらどうするかという問いに、「五輪は絶対に開催する。それが私たちIOCの仕事だ。私が知る限り、日本政府は開催を支持しているが、仮に菅首相が『中止』を求めたとしても、それはあくまでも個人的な意見に過ぎない。大会は開催される」

   私は菅嫌いだが、そんな私でも、このいい方は聞き捨てならん。いつから日本はIOCの属国に成り下がったのか。そこまでいわれても、菅首相は「IOCには逆らえないから」とこぼすばかりだという。情けなくて涙が出る。

   傲岸不遜の象徴のような"ぼったくり男爵"バッハ会長が、5月中旬に来日するはずだったが、週刊文春によると、その際、「とにかく天皇に会わせて欲しい」と菅官邸に突き付けていたというのである。五輪開催直前の7月12日には来日することが決まっているが、今のままの菅では、いいなりになるのだろう。「宮内庁など関係省庁に準備を指示し始めました」(政治部デスク)という。

   6月初めには五輪中止をいい出すのではないかと、一部で囁かれていた小池都知事が、5月21日に菅と会談した。その後、菅首相は「小池さんは"五輪を絶対にやる"と。安心したよ」と周囲に語ったという。

   まさに「亡国の東京五輪」号は、日本人の絶望を乗せたまま破滅へと向かって船出しようとしている。まだ間に合う、何とか止めなくては。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。