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コロナ起源は中国研究所なのか バイデン声明で再注目

   新型コロナウイルスの起源について、バイデン米大統領は26日(2021年5月、現地時間)、中国武漢の研究所から流出したのかどうか、情報機関に再調査を指示したとの声明を発表した。

   司会の夏目三久は28日、「バイデン氏は中国が重要な情報を隠していると強い懸念を示しています」と指摘した。

  • バイデン米大統領(ホワイトハウス公式サイトより)の声明が注目を集めている
    バイデン米大統領(ホワイトハウス公式サイトより)の声明が注目を集めている
  • バイデン米大統領(ホワイトハウス公式サイトより)の声明が注目を集めている

中国は猛反発

   バイデン大統領は「中国に対し、関連するすべてのデータと証拠へのアクセスを提供するように圧力をかける」と述べ、90日以内の報告を求めた。大統領は今月初めに情報当局からコロナウイルスの起源に関する報告を受け、ロイター通信によると、そこでの見解が動物感染と武漢研究所からの漏えいの二つに分かれていたという。

   中国政府は27日、「米側が真相をまったく気にせず、新型コロナウイルスを利用して汚名を着せたいだけ」(趙立堅報道官)と反発を露わにした。

   中国へは1月、WHO(世界保健機関)の調査チームが武漢研究所からの流出可能性はきわめて低いと報告したが、もともとWHO事務局は中国に遠慮しすぎとの批判が強くあった。米ウォールストリート・ジャーナル紙は23日、「武漢研究所の職員3人が2019年秋に通院が必要な体調不良を訴えた」と報じた。中国から流出の疑念は解けていない。

   加藤勝信官房長官はきのう、「迅速で独立した専門家主導の、外部干渉を受けない起源評価が不可欠」と述べた。

(あっちゃん)