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パーティション、状況によっては逆効果 「あさチャン!」が研究結果を紹介

   「職場や飲食店などで、予防対策として使用されるアクリル板などのパーティションの配置が、感染の一因となる可能性があるとの研究結果が発表されました」とMCの夏目三久が電気通信大学の研究を紹介した。

   研究によると、パーティションの高さなどによっては逆効果になることもあるという。研究を行った石垣陽特任准教授は「パーティションでシャットアウトされた中側の空間が密室のような感じになってしまうことがある」と話す。

  • 番組公式サイトより
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4点の「設置のポイント」とは

   そこで、職場クラスターが起きた現場の部屋を再現した実験を行った。パーティションの高さは1.6メートル。天井との間隔は40センチ。この部屋に特殊なガスを噴射し、密閉度を可視化すると、ガスはパーティションで仕切られた内部に充満してしまった。扇風機を回しても空気がかき回されるだけで、換気にはなっていない。

   続いて、パーティションの下部を30センチ開けた状態で実験したが、それでもガスはパーティション内部から出ていかなかった。石垣准教授は「意外だったが、ガスは上にのぼり、下を開けても効果が少なかった」と言う。

   そこで、パーティションの高さを1.4メートルまで下げてみると――、ガスはパーティションの向こうにも流れ、換気により消えていった。石垣准教授は正しいパーティション設置のポイントについて「人の頭の高さを目安にするということ。ガイドラインみたいなものがあれば皆さんも正しく使われるのではないかなと思う。そこに高さの基準を設けてもいいのかなと思う」と話していた。

   ポイントは4つ。(1)天井とパーティションの隙間をあける、(2)2方向に設置して仕切らない、(3)下部をあけすぎない、そして最も大事なのは(4)扇風機は風が外に出る方向に、だという。

   夏目は「パーティションが正しく設置されてないと、逆の効果がありうるんですね」と驚いていた。

(バルバス)