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新型コロナのワクチン打ってきた!腕の痛みはないが、酒飲む人は効きめに差が出るんだって――ほか8編

   けさ4日(2021年6月)、新型コロナのワクチン接種に行ってきた。歩いても20分ぐらいのところにある個人病院だが、雨と風が強かったためタクシーで行った。予約時間の11時少し前に着いた。ここは東京・中野区で一番大きな個人病院で、院長は私より年下だが、長年の友人で、年に一度、ここで人間ドックをやってもらっている。

   中に入って受付で、第1回目のクーポンを貼った予診票と健康保険証を差し出す。奥の待合室に入ると、すぐに名前を呼ばれた。K医師からワクチンの仕組みについて説明される。メッセンジャーがなんたらこうたらといわれるが、理解不能。「これは最新の情報だが」といいながら、「元木さんには難しいだろうと思うが、お酒を週に2、3回飲む人と、飲まない人とでは、ワクチンの効き目にかなりの差が出ることが分かった」。私は「御存じのように私は毎日飲むから、効き目はなおさら低いんでしょうね」と聞く。K医師は苦笑いしながら、2回目の接種は3週間後だから、何とか飲まないように努力はできませんか」。私は「無理でしょうね」

   副反応について。「コロナ腕といわれるように、かなりの確率で、腕や身体の筋肉に痛みが出たり、発熱したりします。すぐには出ないで、夜、寝るときに出ると思います。それを緩和するための薬を出しますので、毎食後に飲んでください」

   後で出されたのは「カロナール」と「麻黄湯(マオウトウ)」というものだった。「カロナール」は熱を下げたり痛みを抑えたりする薬で「麻黄湯」は古くからかぜの初期に使われてきていて、節々が痛むときに効果があるそうだ。

   私のほうから質問。「御承知の通り、私は基礎疾患の宝庫で、とくに、糖尿病と高血圧の持病があるので心配しているのだが」。K医師「糖尿病は心配ないということが分かってきているが、怖いのは高血圧。接種後に卒中を起こす可能性はある」。「あなたはその心配はない」といってもらいたかったが、そこで問診は終了。時間にして約10分。

   キレイだがややツンとしている看護師のところへ行ってワクチン接種。チクリともしない。腕がいいのか。終わると、15分にセットされたタイマーを渡され、待合室で待つ。1人30分間隔ぐらいだろうか、次々に高齢者が来るが、待合室が一杯になることはない。

   15分経って、薬をもらって外に出る。やや微熱があるような気はするが、腕の痛みを含めた副反応らしきものはない。オフィスで体温を測る。朝は36度5分、接種後は36度6分。2回目は6月25日。以上が私のコロナワクチン接種体験記である。

   正直にいえば、私は接種にためらっていた。他国と比べても高い接種後の死亡率。ファイザー製はまだ安心だが、モデルナやアスラゼネカは急遽承認されたものだから、日本人への副反応がどの程度かよく分からない。それを、牛や豚じゃあるまいし、1日100万人というふざけた目標を掲げた菅首相の命令一下、数珠つなぎで打たれてはたまらないと思っていた。

   しかし、接種を終えてみて、かすかだが少しホッとした自分がいる。個人的には東京五輪など中止して、希望するすべての国民にワクチン接種をして、ゆるやかに以前の平凡な生活に戻っていけるようにすべきだと思う。その第一段階が、ワクチン接種であるはずだ。

尾身茂会長よく言った!「パンデミックで五輪なんて普通ではない」菅首相に強烈パンチ

   ニューズウイーク日本版で、接種体験記を書いている英国在住のジャーナリスト、コリン・ジョイスは、1回目はアストラゼネカ製だったが、コロナ腕にかかり、痛みはそれほどではなかったが、「不快感は6週間続いた」そうだ。イギリスでは5月26日時点で、成人の72.9%が1回目の接種を終え、44.8%が2回目の接種を完了、重症化しやすいという70歳以上の市民はほぼ全員接種を終えたという。

   こうした大量接種を可能にした要因の一つは、1回目と2回目の接種の間隔を最大12週間開けるという政府の決定だったという。「少数の人を完璧に保護するより、できるだけ多くの人に一定の予防効果を提供することを優先した」からだという。

   尾身茂感染症対策分科会会長の参院厚生労働委員会での発言が注目を集めている。尾身会長は「本来は、パンデミック(世界的大流行)の所で(五輪を)やるのは普通ではない。やろうとするのなら、強い覚悟でやってもらう必要がある」と述べたのである。覚悟も対策もない菅首相への痛烈な批判である。剣道四段のサムライが意を決して突き付けた、この国への檄だと私は思った。

   メディアでは、菅や西村には伝わっても、IOCに伝わらない苛立ちからの発言などと的外れな論調もあるが、尾身のこれまでの発言を見れば、国民の命と安全を蔑ろにして五輪を強行しようとする菅への苛立ちであることは間違いない。

ポスト菅の最有力・河野太郎も「後援会員あごアシ接待」これじゃあ『桜を見る会』と同じじゃないか

   ポスト菅候補のトップになった感のある河野太郎にも、安倍前首相の「桜を見る会」と同様のデタラメな政治資金収支報告書不記載があると、週刊新潮が報じている。河野も年に1回、後援者たちをバス旅行に連れていっている。東京方面が多く、国会に寄って、昼食、劇団四季の劇を見て帰る日帰りで、参加費は1万円前後になるという。河野が挨拶に出てきたり、河野の妻が講演者たちと一緒に回ったりするそうだ。

   週刊新潮が調べてみると、これについて、政治資金収支報告書に記載が全くないというのである。このバス旅行の主催者であるはずの「河野太郎後援会」は、政治団体の届け出さえしていないというのだ。もし参加費では足らず、河野後援会が差額を補てんでもしていたら、安倍の「桜を見る会」疑惑と同じ構図ではないかと、新潮は斬り込む。

   私は、河野の父親の河野洋平元衆議院議長とは長いお付き合いだが、彼は政治家二世、太郎は三世である。潤沢な資金と熱心な昔からの支援者がいるから、選挙など心配しなくていい。そうした気の緩みが、こうしたところに出ているのではないか。総理の座を目指すなら、どこからも後ろ指をさされない一層のクリーンさが求められるはずだ。

ゴルフ松山英樹の恩師・ゴルフ部監督 銀座で東北福祉大の接待費使い放題!ひと晩10万円

   クリーンといえば、松山英樹の恩師である東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(59)に、高級クラブで散財した高額の交際費が発覚し、詐欺で刑事告発されたうえ、書類送検されていたと、週刊新潮が報じている。2019年10月に仙台北税務署が大学へ税務調査に入り、阿部の交際費が突出して高いことが判明して、大学の監事だった犬養健郎弁護士が調査したという。

   新潮が入手した犬養による上申書には、平成27年度だけで、阿部の交際費は4400万円を超え、それも銀座の高級クラブに1回当たり10万円を超える額が支払われているというのだ。大学の経営陣でもない一介の職員が使える額ではない。折からのコロナ禍で報告が遅れ、今年(2021年)の春、千葉公慈学長から「税法上は問題ない」とされた。

   阿部監督は昨年4月には学長室長へと昇進し、学内を掌握しつつあるという。これを問題視した元教員が、宮城県警捜査二課に詐欺だとして告発したのだ。書類送検され、今は検察で捜査が行われているという。日本で初めてメジャー大会を勝った松山英樹を育てた監督が、もし詐欺罪で有罪などになったら、阿部を恩師と仰ぐ松山は嘆くだろうな。

   詐欺といえば、太陽光発電や浄水装置開発などを手掛けるテクノシステムの生田尚之社長(47)が、東京地検特捜部に逮捕されたのは5月27日。会社が債務超過に陥っているのに、金融機関から約11億円を騙しとった容疑だ。負債総額は約150億円にもなるという。

   なぜ多くの投資家や金融機関が生田社長を信用したのかというと、応接室に飾ってある政治家たちと写っている写真だったそうだ。小泉純一郎元首相、原田義昭元環境相などもいるが、最も濃密な関係を築いてきたのが小池都知事だという。小池は都内の自宅に太陽光発電パネルを設置し、「エコだハウス」と称した。

   そこに生田が食い込み、関係を深めていったようだ。生田の裁判で、さらなる小池との深い関係が公になる可能性もあるのではないか。小池にとってまた頭の痛い話が出てきたようだが、腹の据わった彼女は、動揺することなどないだろう。

BTS所属事務所が1兆円ゲット!ジャスティン・ビーバーと共演するよ!日本と大きく違うアイドルグループ

   フライデーは、俳優の岡田将生(31)とフジテレビの鈴木唯アナ(27)が「巣ごもり愛」を育んでいると報じている。岡田にとっては初めての熱愛発覚だそうだ。昨年12月、岡田が出演した映画『さんかく窓の外側は夜』の完成披露試写会の時、鈴木が岡田をインタビューしているが、知り合ったのはもっと前だという。

   2人の行動パターンは、岡田が車で迎えに行き、途中で買い物をして、岡田の自宅で巣ごもりするというパターンだという。鈴木は早稲田大学国際教養学部出身で、英語力は抜群だそうだ。お幸せに。

   FLASHは、お騒がせ人間、新庄剛志(49)が、伊豆・修善寺の高級温泉に美女を連れて1泊したと報じている。まあ、いくつになってもカッコよさは新庄の持ち味。球界復帰がダメなら、ホストにでもチャレンジしたらどうだろうか。

   最後は、韓国のではなく、世界的なグループになったBTS(防弾少年団)についての週刊新潮の記事。グラミー賞は惜しくも逃したが、今年5月には「ビルボード・ミュージック・アワード」では4冠に輝いた。歴史のあるトークショーにも出演して、今や世界のアイドルである。

   BTSが所属する「ビッグヒットエンターテイメント」は、昨年10月に韓国株式市場で上場したが、時価総額は一時、1兆円を超えたそうだ。4月にはアメリカのメディア総合企業のイサカ・ホールディングスを10億5000万ドルで買収すると発表した。ここにはジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデといった歌手が所属しているそうだが、先日、トーク番組に出演したBTSは、司会者から「ジャスティン・ビーバーと共演するのは夢ですか」と聞かれ、「彼とは同じ会社なので、一緒にやりたいといってくれれば共演する」と答えたそうだ。カッコいい!

   BTSには格差社会や不公平な競争社会を批判する曲もあるという。愛だ希望だ夢だと、甘ったるい歌詞と下手な踊りで百年一日の日本の幼いアイドルグループとは違うものを、BTSは持っているようだ。映画も音楽も、韓国に追い越され、離され続けている。日本で誇れるのはマンガ『鬼滅の刃』しかないのでは、それもむべなるかなである。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】「安田記念」グランアレグリアが夏の休養前にひとっ走り!

   ダービーは完敗だった。気を取り直して、今週は安田記念。グランアレグリアの不安は中2週というローテーションがどうかだが、これを勝って夏は休養だから、心配はあるまい。だが、相手がなかなか難しい。

   インディチャンプ、サリオスが人気になるのだろうが、意外な馬が2着に来ると見た。そこで◎はグランアレグリアで連紐にカテドラル、カラテ、ケイデンスコール、シュネルマイスター、ダノンキングリー、ダノンプレミアム、ラウダシオン。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。