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大学のワクチン接種、手続き煩雑で難航? 高橋真麻が提案した「解決法」

   全日空や日本航空を皮切りにワクチンの「職域接種」がスタートしたが、全国の32大学で準備が進む「大学接種」でもちあがっている新たな課題を、15日(2021年6月)のスッキリはとりあげた。

   萩生田文科相によると、全国で32の大学が職域接種を文科省に申請した。

   東京の慶応義塾大学は、21日から、約5万人の学生、教職員を対象にワクチン接種を始める。伊藤公平塾長は、「キャンパスにおける集団免疫獲得に向けて努力をする。昨年4月より大幅な制限を受けてきたキャンパスライフを奪還する」。学生3万4000人、教職員3000人、清掃業者や警備員ら1万3000人を対象に、8月までに1日1600人ペースで進める。

   医学部はあっても...

   同大2年の女子学生は「早く大学生活を取り戻したいから。ほとんど対面授業もなくて、早く先生との直接交流をしたい」。慶応に5万人もの接種を可能にさせているのが、医学部、薬学部、看護医療学部や附属病院の存在だ。卒業生の医療従事者が「後輩のためなら」と協力も申し出た。

   7500人の接種を予定している日本体育大学では、自習用のホールなどを会場にして来週月曜日から1日750人ずつ10日間の接種予定だ。医学部はないが、スポーツ医学を教える教員は医師免許が必要で、医療系教員を打ち手として9人確保、ほかにもスポーツドクターらも多く、構内に整形外科などのクリニックもあるという。

   しかし、札幌大学ではホームページで、「医療系の学部を持たず、医療体制が逼迫している札幌市内の現状から、大学独自で接種体制を整えるのは難しい」としている。北海道では、14日の新規感染者が74人、うち札幌市が51人だった。

   青森県の弘前大学では7000人が接種予定だ。医学部や附属病院もあるが、準備を進めるうちに新たな課題が出てきた、という。大学理事は、「誰にどう接種したのかを提出しなければならない」という。2回合計1万4000枚の書類に接種券を貼って、(学生の出身地である)札幌市や東京の××区などに分けて出さなくてはいけない、そうだ。「ものすごい手間が生じる」と言う。大学は、予診票に接種券を2枚添付して学生の出身自治体に提出、接種費用を請求しなければならない。

   コメンテーターの高橋真麻「ワクチンが面倒だという若い人でも、キャンパスライフを取り戻すために打ちたいという人も多いはず。大学が、困っているんだったら。自分で添付して貼るくらいだったら、あんまり負担にもならない」。

(栄)