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ドラゴン桜は「藤井くんの成長物語だったなぁ」 最終回で感動誘った場面とは

   日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)が、6月27日(2021年)に最終回を迎えた。(ネタバレあり)

   理系の学科を目指していた藤井遼(鈴鹿央士さん)は、1次試験の結果が振るわなかった。桜木建二(阿部寛さん)は文科3類を受けるようアドバイスしていたが、「工学部でロボットが作りたい」という目標を追うため、理科1類を受けると決意する。

  • 「ドラゴン桜」が最終回を迎えた(TBSの番組サイトより)
    「ドラゴン桜」が最終回を迎えた(TBSの番組サイトより)
  • 「ドラゴン桜」が最終回を迎えた(TBSの番組サイトより)

「俺の友達をバカにすんな」

   2次試験当日、理科2類の試験会場では、原健太(細田佳央太さん)が隣の席と後ろの席の学生に目を付けられ、イスを蹴られるなどの嫌がらせを受ける。

   休憩中、いつものように虫を観察していた健太は、その2人の学生に「お前東大なめてんの?」「動かずにいられないのかよ」などと絡まれる。弁当を食べながら健太の様子を見ていた藤井が立ち上がるが、桜木の

「明日と明後日の2日だけは自分のことだけ考えろ。本番は何が起きるかわからない。周りは気にせず自分に集中するんだ」

との言葉を思い出し、一度は踵を返す。しかし学生が健太に放った「虫けら野郎!」の言葉に激昂し、

「おい、おいふざけんなよ!何してんだよ。何も知らないくせに俺の友達をバカにすんなよ!お前らみたいな性格の悪いやつは東大に受からねえんだよ。お前らが落ちて健太は受かる」

と突っかかっていく。

   「意味わかんねえ。行こうぜ」と去ろうとする学生の首根っこをつかみ「健太に謝れ!」と言うが、はねのけられた拍子に右手を地面につき、藤井は手首をケガしてしまった。

「前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも...」

   健太をはじめ、瀬戸輝(高橋海人さん)、岩崎楓(平手友梨奈さん)、天野晃一郎(加藤清史郎さん)、小杉麻里(志田彩良さん)の5人が東大に受かったが、試験に集中しきれなかった藤井は合格を逃した。1年留年して東大専科に残り、また来年受験すると宣言した藤井に桜木は、

「このバカ野郎が!大事な2次試験、手首にケガをしてまで、健太を助けやがって」

と声を荒げる。

   「藤井くん、僕を守ってくれた時右手ケガした。そのせいで...」と自責の念にとらわれる健太に、藤井は「違う」と返す。

「あの日、お前を助けた時、何か...何か、うれしくて。前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。何か、そういう自分になれたことが、うれしくてうれしくて、その後の試験も興奮しちゃって。でも後悔してねえからな。健太、気にすんなよ」

   東大専科に入る前、専科の面々や健太をバカにしていた藤井に、桜木は「お前に東大は無理だ」と言っていた。そんな藤井が友達のために行動できるようになったことで、桜木は

「俺は自分のことだけ考えろと言ったんだ。この大バカ野郎が!だがな、今のお前だったら次は受かる。確実にな」

と、温かい言葉をかけていた。

   最初は無理だと思われた東大合格を5人もの生徒が果たすという感動的な最終回で、中でも藤井の成長が視聴者の胸を打ったようだ。ネットでは

「藤井くん、人間的にすごく成長したよね泣けたよ」
「藤井くんが健太を助けられて良かったし、お互いが本当に信頼し合ってるのが伝わってきた。健太をバカにしてヒドイこと言ってた日がウソのようだよ」
「ドラゴン桜は藤井くんの成長物語だったなぁ」

などの声が上がり、Twitterでは一時「藤井くん」がトレンド入りした。

(TT)