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「ラヴィット!」の「神回」 霜降り明星の登場で起きたコト

   4月(2021年)にスタート当初以来、視聴率の低さだけが話題の「ラヴィット!」(TBS系)。それも飽きられたのか、自己最低視聴率1.1%を記録して以来、すっかり、話題にも上らなくなった。ニュースなし、ワイドショーなしの「日本で一番明るい朝番組」ということだったが、蓋を開けてみれば、吉本芸人(ビビる大木や宮下草薙など他所属芸人もいるが)の大量消費番組に......。

   セブンイレブンやローソンの売上げベスト10を当てる企画も、芸人の性でボケが多発。それにMC川島明がツッコミをいれるというモノボケ大喜利状態に。が、それも、探り探りやっている感じで中途半端。結果、真面目な視聴者にはソッポを向かれ、低視聴率に。どうせ誰も見ていないのだから、好感度など気にせず、いっそお笑いにシフトすれば、新たなファン層を開拓できるのでは、と思っていたが、ついに、この日(6月24日)、覚醒。これを神回と言わずしてなんと言うか。

  • 霜降り明星の出演で起きた変化とは?
    霜降り明星の出演で起きた変化とは?
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負けじとばかりボケ倒す

   オープニング早々、登場したのは、霜降り明星。しかも、センターマイクを挟んで、漫才をやり出したのだ。それも、MCの川島以下、出演者たちをいじりまくる、番組限定のオリジナル新ネタを3分間披露したのだった。

   実はこれ、15日に放送された霜降りの番組「オトラクション」で、霜降り率いる「オトラクション」チームと「ラヴィット!」チームが対決し、「ラヴィット!」チームが勝利し、霜降りがスタジオで漫才を披露する約束をしていたものだったようだ。悲しいかな、その「オトラクション」も視聴率が低く、この対決自体、知られていなかったという......。

   それはともかく、霜降りの登場で、火がついたのは、この日出演の吉本芸人たち。「リモートワークに便利なアイデアグッズ」からのクイズに対し、NON STYLE石田、ニューヨーク嶋佐、アインシュタイン稲田&河井らが、霜降りに負けじとばかりボケ倒すものだから、収集がつかない状態になり、川島が、「ネットでもこの番組いろいろ言われてるけど、今回は番組が悪い」「1回全員で深呼吸しましょ」とたしなめる場面も。とはいえ、この状況を一番楽しんでいたのは川島ではないかと思うほど、今までで一番楽しそうだった。

   秋からは「あさチャン!」が終了し、安住アナの番組が始まるとか。それに伴い、この「ラヴイット!」も終了し、安住アナの番組を拡大するのでは、というウワサもあるが、もしそうなればあと3カ月もない。朝から漫才、大いに結構。どうせ終わるなら、このまま、芸人だらけのボケまくり大喜利で、トンデモ番組として記憶に残る番組を目指して欲しい。それが、「ラヴィット!」の生き残る道だ。

(くろうさぎ)