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イスラエルで日本製スリッパ人気のワケ コロナ禍で注目の「メイド・イン・ジャパン」

   「新型コロナの影響で外国人観光客が減少する中、日本に行きたくても行けない人たちの間で、インターネットで日本の商品を買う動きが広がっています。コロナ禍に注目度急上昇のメイド・イン・ジャパン、どんな商品が人気なのでしょうか」と司会の夏目三久。

  • 海外で通販好調の日本製品とは(写真はイメージ)
    海外で通販好調の日本製品とは(写真はイメージ)
  • 海外で通販好調の日本製品とは(写真はイメージ)

「あさチャン!」が紹介した「けん玉事情」

   日本から海外へのネット通販を行うサイトの出荷額を見てみると、今年(2021年)1~3月期は約77億円と、2019年の同時期と比べ約2倍に増加している。売れているのは...? 7月14日の「あさチャン!」は、海外で人気の日本の意外な商品を伝えた。

   カナダに住むオースティン・マンディさんは、興奮した様子で段ボールを開けると、「おお~オオゾラ~♪」と歌い出した。中から取り出したのは山形県長井市で職人が1つひとつ丁寧に手作りしている「大空けん玉」だ。

   「あまり外に出られないけど、けん玉のお陰で身体も若々しく保てます。膝の関節をたくさん動かしますから。それにけん玉は頭をフル回転させてくれるから好きなんです。人と接触しなくても遊べるし、完璧です!」とマンディさんは言う。

   けん玉を販売する「山形工房」の梅津雄治社長は「月に500~1000本くらい売れます。販売先で多いのは、アメリカと中国、ヨーロッパだとイギリス、フランス、ドイツです。45~46カ国にけん玉を出荷しています」と話す。

「家で靴を脱ぐ日本の習慣をマネする人が増えている」

   イスラエルのレイチェル・ビットさんが取り寄せたのは、日本製の「スリッパ」。「コロナで冬の時期に家にいたので日本のスリッパを履くようになりました。とても気にいっています」とビットさん。イスラエルでは衛生面から家では靴を脱ぐ日本の習慣をマネする人が増えているそうで、それに伴って履きやすい日本のスリッパが売れているそうだ。

   一方、東南アジアで爆売れしているのが、「生きた芸術品」と呼ばれる「ニシキゴイ」だ。全日本錦鯉振興会新潟地区長の伊佐光徳さんは「ニシキゴイは全体の80%が海外に行っています。御三家と呼ばれる『紅白』『大正三色』『昭和三色』という品種ですと、東南アジアが1番盛んです」と話す。

   それにしても、なぜニシキゴイ?タイでバイヤーをしているジュップ・ジップさんは「タイ人はコイを飼育するのが好きです。コイは風水的に富を呼ぶと言われていて、太く大きく育てると縁起が良いと言われています」と解説。

   コロナ前は日本で直接選別していたが、コロナ禍の今は業者とのラインで購入しているというジップさん。「実際に養殖をしているところに行ってコイを選別するのが楽しいので、コロナが終わったら日本に行きたいです」と笑顔で語った。

(ピノコ)