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大谷翔平は「足裏感覚まで」スゴイ! 「二刀流スパイク」開発秘話に夏目三久も驚き

   昨日14日(日本時間、2021年7月)行われた米メジャーリーグのオールスターゲーム。MCの夏目三久も興奮気味に「大谷選手が打者と投手の二刀流で出場しました。快音はありませんでしたが、勝利投手になりました。現地メディアも『大谷はオールスターを支配しメジャーリーグの歴史に名を残した』と伝えました」と紹介し、「ワクワクして見ていましたが、いい時間でしたねぇ」とコメントした。

  • 大谷翔平選手の大活躍が続いている
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投手用スパイクは「左右の重さが違ってしまう」が...

   続いて藤森祥平アナは「本人も楽しんでいる様子が伝わってきました。そんななか、大谷がオールスターで使用した道具が米野球殿堂博物館に寄贈されることになり、その一つが、大谷選手の思いがぎっしり詰まった二刀流用のスパイクです」と話した。

   この二刀流用スパイクを開発したアシックスジャパンは「ひと言でいうと二刀流のためのスパイクです」と話す。つまり、一足で投手でも野手でもプレーできるスパイクだという。

   投手のスパイクには通常、軸足のつま先部分に「P革」と呼ばれる補強がなされている。ピッチングの際にこすれやすいつま先部分が破れやすいからだ。そのため投手用スパイクはどうしても左右の重さが違ってしまう。しかし、大谷は「野手で出場する機会も多いので、同じようにはければいい」と開発者に要望していた。

   そこで開発されたのがP革を排除した二刀流用スパイクだった。開発者は「ポリウレタン樹脂を一面に使い、擦り切れないような凸凹の形状にした」という。大谷はこのスパイクを不思議そうに眺め「これなら削れないですね」と話していたという。

「このスパイクで野球界の常識も変えてしまったわけですね?」

   夏目が「このスパイクで野球界の常識も変えてしまったわけですね?」と問うと、藤森アナは「ほかにも工夫があるんです。アウトソール(靴底)部分が平らなんです」と言う。

   通常のスパイクのアウトソールは凸凹があるが、二刀流スパイクの靴底は平ら。これは大谷が投げかけた「立ち感」というキーワードが開発のきっかけとなったという。その意味は、投手としての軸足は右、打者としては左だが、片足で体を支えた時の地面を捉える感覚を大谷は重視しており、「軽さより、立ち感を重視してほしい」とリクエストされていたという。

   夏目は「足裏感覚まで大谷選手は研ぎ澄まされていたんですね」と驚き、藤森アナは「明日から大リーグは後半戦がスタートします」と話した。

(バルバス)