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コロナ感染し嗅覚異常で3つの危険 「あさチャン!」が警鐘

   MCの夏目三久が「新型コロナウイルスの新規感染者数が、7月28日は東京で3177人確認され、2日連続で過去最多を更新しました。全国でも過去最多の9573人が確認され、感染が急拡大しています」と伝えると、藤森祥平アナが「政府は神奈川・千葉・埼玉への緊急事態宣言発出の検討に入り、早ければ30日にも追加される見通しです」と続けた。

  • 軽症でも後遺症などが懸念される(写真はイメージ)
    軽症でも後遺症などが懸念される(写真はイメージ)
  • 軽症でも後遺症などが懸念される(写真はイメージ)

都内の院長「0歳児が6人入院」

   東京の新規感染者3177人のうち、20代が1078人、30代が680人、40代は480人、50代が374人。東京・杉並区の河北総合病院の杉村洋一院長は「0歳児が6人入院している」と話した。その原因は主に、親世代の20代30代からの家庭内感染だという。

   首都圏では28日、埼玉県で870人、千葉県で577人、神奈川県で1051人の感染者確認が発表された。神奈川県の黒岩祐治知事は「一気に1000人、激増状態に入っていることが改めて確認できた」と話した。神奈川・千葉・埼玉は政府に「緊急事態宣言」を出すよう、29日中にも要請する見通しで、政府は要請を受け次第速やかに宣言を出す方向で調整している。

   首都圏以外でも京都、石川で最多を更新し全国の感染者も9573人と過去最多を更新した。

   28日の衆議院内閣委員会で政府分科会の尾身茂会長は「一般の人々に十分にまだ危機感が伝わっていないことが大きい一つの原因」と語り、政府分科会メンバーで東邦大の舘田一博教授は日本記者クラブで「緊急事態宣言から2週間の時期にこの感染者数が見られているということは皆さんが感じている通り、しばらくは下がらない」と話した。厚生労働省アドバイザリーボードでは「これまでに経験したことのない感染拡大」と指摘した。変異株が首都圏の感染のおよそ75%を占めており、今後も感染拡大が続くと見られている。

半年たっても治らない人も

   その中でも急増しているのが30代以下の新規感染者で、割合は全体の67.5%。その多くが嗅覚障害を訴えている。

   金沢医科大学の三輪高喜教授は「若い人で軽症の人に嗅覚障害が起こりやすく、半年たっても治らない人もいる」と話す。患者251人へのアンケートによると20~30代の約7割が訴えており、長期間症状が改善しない事例も増えているという。

   昨年11月に感染した女性は、回復後200日以上たった現在も嗅覚・味覚異常に悩まされており「ソフトクリームの抹茶味もバニラ味もまったく同じに感じる」と話す。若い世代の後遺症の多くは嗅覚障害を訴えているという。

   藤森アナは「新型コロナ感染の広がりは若い世代に顕著ですが、長い後遺症が続くようです」と伝え、夏目は「後遺症は嗅覚異常が多いんですね」と確認。

   藤森アナは続けて、嗅覚異常があると、冷蔵庫の腐った食べ物がわからなくなり食中毒の危険があること、ガス漏れの匂いがわからずガス爆発やガス中毒の危険があること、煙の臭いがわからず火事の心配があることを伝え、「匂いを嗅いでも食べてもマニュキアの匂いしかしないという人もいました。三輪教授は『脱毛やボーっとするなどの後遺症もあります。新型コロナは単なる風邪ではない』と訴えていました」とコメントした。

(バルバス)