J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

河村たかし市長の金メダルかじり 「最大の愛情表現」はセクハラ上司と同じ言い訳?

   東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール日本代表の後藤希友選手(20)がきのう4日(2021年8月)、出身地である名古屋市の河村たかし市長を表敬訪問した。ここで繰り広げられた驚くべき光景を、5日の「あさチャン!」が伝えた。

   報道陣の前で後藤選手から金メダルを首にかけてもらった河村氏は、「重たいな」と言った直後、突然着けていた布マスクをはずし、メダルを口に入れてかじった。それも、メダリストが表彰台で見せるようなメダルの端っこをかじる仕草ではなく、メダルの4分の1ほどを口の中に入れる図々しさ。メダルのリボンの一部も口の中に入っていた。しかも、口から出したメダルを手で簡単にぬぐって、そのまま後藤選手に返却。新型コロナの飛沫感染への対策が強く呼びかけられるなかで、考えられない無神経な行為だ。

  • 河村たかし市長(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    河村たかし市長(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 河村たかし市長(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

髙藤直寿選手「俺だったら泣く」

   隣に立っていた後藤選手は、河村氏がメダルをかじった瞬間、場の雰囲気 4で「ハハハ」と笑い声をあげたが、メダルを凝視した目は笑っていなかった。周囲にいた市職員や報道陣からも、とがめる声は上がらなかった。

   この行為に対し、SNS上では「ありえない」「他人の金メダルを勝手にかじるとは」などと批判が殺到。柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した髙藤直寿選手は自身のSNSで「自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱っているのに、俺だったら泣く」と投稿した。

   批判を受け、河村市長は「最大の愛情表現だった。迷惑をかけているのであればごめんなさい」とコメントしたが、これはセクハラを指摘された上司の言い訳と同じ。反省の色は見えない。

   番組では、この話題をニュースの1つとして簡単に扱っただけで、スタジオでのコメントはなかった。オリンピックやメダリストをもてはやすだけでなく、こういうニュースを笑って済まさずにしっかり取り上げる姿勢を見せてもらいたい。

(キャンディ)