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尾身会長「人出5割減を」 「僕らもうんざり」の声も出るが... (あさチャン!)

   「これまでにない強い危機感が示されました」ときょう13日(2021年8月)の「あさチャン!」で日比麻音子アナウンサーが切り出したのは、新型コロナをめぐる話題だ。全国の新規感染者数は1万8902人と2日連続で過去最多を更新し、東京都では重症者数が過去最多の218人にのぼった。専門家らは「制御が不能な状況」「自然災害に近い」と口々に危機感を訴えている。

   12日に行われた都モニタリング会議で、国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は「新規陽性者数が急増しており、制御が不能な状況」「もはや災害時と同様に自分の身は自分で守る行動が必要な段階」と指摘。政府分科会の尾身茂会長も12日の記者会見で、「このまま放っておくと、自宅での療養者がもっと増えて、自宅でのいろいろな不幸な出来事がどんどん増えていくことが予想される」「もう自然災害に近い」と強い口調で訴えた。

  • 人出・人流の抑制の必要性が指摘されている
    人出・人流の抑制の必要性が指摘されている
  • 人出・人流の抑制の必要性が指摘されている

夏目三久「この爆発的な感染拡大を受けて...」

   MCの夏目三久「この爆発的な感染拡大を受けて、尾身会長らは政府に対し、東京の人出を5割減らすなど対策強化を提言しました」

   「人出5割減」のために、尾身会長が例として挙げたのは、デパ地下やショッピングモールの人出の抑制。三越伊勢丹など大手百貨店は「政府から要請が来たら、対応を検討する」としている。

   番組が取材した街の人々の中には「専門家は制御不可能とさじを投げたようなことを言っているが、僕らもうんざりしている」という声があったが、専門家は東京五輪前から一貫して、このような感染爆発について警告を発し続けていた。「人流は減っている」と言い切り、国民に自粛のお願いを呼びかける以外、効果的な策を講じてこなかったのは菅義偉首相と政府なのだが、「あさチャン!」がきょうの番組が取り上げた菅首相の話題は、「(東京五輪で)一番気に入った競技はスケートボード」と語ったという米「ニューズウィーク」誌のインタビュー記事だった。

(キャンディ)