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研ナオコの演技に涙腺崩壊 こんなに上手だったとは!

   <サタドラ「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)> 終電を逃した人に「タクシー代をお支払いしますので、家、ついて行ってイイですか?」とディレクターが交渉し、家までついて行くドキュメンタリー風バラエティ「家、ついて行ってイイですか?」をドラマ化したもので、主人公のディレクターを竜星涼が演じている。

  • テレビ東京の「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」番組サイトより
    テレビ東京の「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」番組サイトより
  • テレビ東京の「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」番組サイトより

バラエティと連動

   実際に放送したものをドラマ化しており、ドラマの中にもチラっとその時の映像が出てくるので、番組ファンなら「あの回だ!」とわかり、面白さも倍増だ。

   毎回のゲストも豪華で、第1話が志田未来、第2話が馬場ふみか、そして、8月28日(2021年)の第3話ゲストが研ナオコだった。今回の舞台は町の銭湯。そこで、銭湯の前で、自転車で帰ろうしているひとりの婦人に「銭湯の回数券をプレゼントするので、家、ついて行ってイイですか?」と声を掛けた。お風呂上りということですっぴん(!?)のようで、最初、研かどうかもわからなかったほど。

   研演じる清美さんは71才でタクシー運転手の夫と2人暮らしだという。以前、スナックをやっていた時に、お客さんとして出会い、50代半ばで結婚したなど、自宅までの道のりにそんな会話をする2人。

   家に着いて、そこでもう終わりだと思っていた清美さんにディレクターが、「中へ入れてください」と交渉し、入れて貰えることに......。2人暮らしの部屋に入るディレクター。カレンダーに何か書いて消した後や、冷蔵庫の中身を見て、あれこれ清美さんに訊く。

にしおかすみこも出演

   普通のやりとりに見えたが、実は、清美さんはウソをついていて、夫は2カ月前に亡くなったばかり。それを未だに受け入れられず、冷蔵庫には夫が愛飲していた青汁のペットボトルと、大好きなビールに冷えたグラスを入れたままにしていた。「旦那さん帰って来ませんねえ」というディレクターに、「帰って来ないよ」と。

   このシーンで涙腺崩壊。ぶっきらぼうに語る研、その淡々とした感じが余計に哀しみを増幅させる。失礼ながら、こんなにも演技が巧いお方だったとは気づかなかった。「カックラキン大放送!!」のナオコおばあちゃんや、志村けんとのコントくらいしか知らなかったもので......。

   ドラマでは放送終了後にディレクターと清美さんが電話で会話、それまでずっと点けっぱなしだった部屋の電気を消し、一歩踏み出す様子もあった。番組が清美さんの背中を押したなら、なんて素敵なことだろう。いい話だった。

   プロデューサー役の女性、どこかで見たことがあると思ったのだが、最後までわからず。出演者を見てびっくり、にしおかすみこだった。最近見ないと思ったら、女優に転身していたのか!? 流星涼にとっては初主演連ドラということで、応援したい。(毎週土曜よる11時25分~)

(大熊猫)