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安倍前首相が「カチンと」きた? 注目発言で自民総裁選「構図」に変化も

   「自民党の総裁選で、立候補に向けた動きが活発になっています。安倍前総理大臣が高市・前総務大臣を支援する意向を周囲に示していることが分かりました」と司会の羽鳥慎一が伝えた。6日(2021年9月)の「モーニングショー」は、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏とテレビ朝日政治部の河田実央・与党キャップの取材をもとに、総裁選の行方を予想した。

  • ポスト菅総理めぐり様々な思惑が
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「モーニングショー」が注目した顔ぶれ

   今のところ、出馬表明をしているのは岸田文雄・前政調会長(64)で、出馬の意向を固めたのは高市早苗・前総務大臣(60)、河野太郎ワクチン接種担当大臣(58)。石破茂・元幹事長(64)は検討中、野田聖子・幹事長代行(61)は出馬に意欲を示している。

   河田与党キャップ「石破派は17人いるのですが、その全員が石破さんを支持すると言っているわけではないので、人気はあるもののなかなか苦労しているのでしょう。ただ、出てくるとまた構図が変わってくるので、石破さんには注目しています」

   安倍前総理が高市氏を推していることについて、ある自民党幹部は「河野や石破は『モリカケ』や『桜の会』を追及するでしょう。安倍さんはNGなんだよ。河野は『アベノミクス』にも否定的。そういうところがなぁ...」と説明。

   田﨑氏「(安倍前総理は)菅さんの不出馬表明を受けて、先週金曜日から舵を切った。岸田さんが、先週の番組で『森友学園の問題、公文書改ざんの問題について国民が疑問を抱くのであれば、さらに説明をしなければならない』と発言し、カチンときたそうです。溝ができ始めている」

本命は?

   河田与党キャップ「岸田さんはかなり『説明責任を果たす』ということを言っている。そういった姿勢が、今後岸田政権になった場合、野党からの格好の追及の材料になってしまうということで、警戒感が広がった。それで高市さんという選択肢が出てきたのだと思います。一定の保守層は支持すると思います」

   田﨑氏によると、今回の総裁選では各派閥でも支持する人が分かれるという。「今までの総裁選は派閥の人数を足し算すればだいたい結果が予測できた。今回は直後に衆院選を控えているということで、『派閥の論理』よりも『選挙の顔』という意識なのです。誰が総裁になれば自分が当選できるかという観点の選び方になるので、どうしても分かれてしまう」

   それでは、本命は?

   田﨑氏は「岸田さん。対抗は河野さんで、それを高市さんや石破さん、野田さんが追いかける構図になると思う。世論調査などを見ると、高市さんは伸び悩んでいる感じがするので、次第に岸田さん対河野さんという構図になるのではないか」と話している。

(ピノコ)