J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

自民総裁選、若手議員はどう動く? 「あさチャン!」が探った「本音」

   自民党総裁選(2021年9月17日告示29日投開票)は、これまで総裁選びの方向を決めてきた派閥が一本化できず、約半数を占める当選3回以下の若手議員が独自に投票する流れが強まっている。派閥流動化にも結び付きかねない新しい流れを、7日の「あさチャン!」が伝えた。

   番組は、総裁選の行方を左右するともいわれる若手議員の「本音」を探った。

   自民党二階派の小倉将信・衆院議員(当選3回)は地元の東京・町田市の支持者回りをしていた。投票を決めかねている。「派閥には非常にお世話になってきている部分がございます。この人であれば今のコロナ禍を克服できるのではないかと思うようなリーダーと派閥の思いが一致すればそれにこしたことはない」。

  • ポスト菅総理めぐり様々な思惑が
    ポスト菅総理めぐり様々な思惑が
  • ポスト菅総理めぐり様々な思惑が

「世代交代」は進むか

   細田派の3回生、福田達夫議員は、若手・中堅議員の集まりで語った。「最初に派閥ありきで決めるのではなく、まずは自由意志で国会議員・党員一人一人がしっかりと決めたうえで、そのうえで派閥がこうなるということであれば、それはありだ、と思います」。石破派の3回生、山下貴司議員は、「候補者それぞれにいろんな考え方を言ってほしい。われわれも、自分で判断してやっていく」。

   一方で、野党・立憲民主党の伊藤俊輔議員は、「顔が代わっても自民党の体質は変わらない。国会を一日も早く開くことが最優先だと思っております」。

   石破茂・元幹事長は6日のBS-TBSの番組で、今回の総裁選出馬を見送る可能性を示唆した。石破派内から出馬慎重論が出ているとし、党改革の実現には河野太郎氏を支援するのが近道、との考えを周囲に示している。世論調査でトップの河野氏と続く石破氏の動向が注目される、と番組は伝えた。

   石破氏は、「報道が流れまして、石破さんは河野氏支援を検討していると。これでよろしいですか」と聞かれたのに対し、「良くないです。誰がそんなこと言ったんですかね」。煙に巻いたが、派内から、出馬を見送り、河野氏や岸田文雄氏を支持すべきとの声が上がっていることを認めた。「目的は嘘ごまかしのない誠実な説明責任を果たす政府を作ることが目的なんでね」「やってくれる人がいれば、それに十分協力するんですよ」。遠くないうちに最終判断する、としている。

   今度の総裁選は、「派閥流動化」とともに「世代交代」が進むか、もポイントのひとつ。「安倍・菅政権の9年間」を支配した、麻生・二階の80歳代をはじめとする旧世代が退場し、河野・小泉進次郎世代に一気に様変わりするか、も注目だ。

(栄)