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今から心配な「眞子&圭」結婚会見!礼節かなぐり捨てたハゲタカ連中の無神経な質問が殺到しないだろうか――ほか8編

   大谷翔平が不振に喘いでいる。初めてシーズンを通して二刀流でフルに活躍してきた疲労が蓄積されているのだろう。TIMEマガジンの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたように、ベーブ・ルースを超えた存在は、「世界的にファンを増やし、野球に引き付けた」(エンゼルスのマドン監督=スポニチ9月17日付)。今や野球選手という枠を超えた存在になった大谷だが、今シーズンは本塁打45本、10勝、盗塁25は達成してもらいたいものだ。

   ところで、姉の眞子さんばかりに注目がいくが、妹の佳子さんも「乱」を起こしていると週刊新潮が報じている。この姉妹は、皇室という窮屈なところから早く抜け出したいという"願望"が強く、母親の紀子さんと佳子さんが口論することも珍しくないようだ。<「"お母さんは結婚するときに納得した上で皇室に入ったのでしょう。でも、私とお姉ちゃんはちがう。生まれた時からここしか知らないのよ"と強い口調で仰ったこともあったほど。(中略)宮家に生を受けたご自分たちは、そもそも人生を選ぶことさえできないと」(かつて秋篠宮家に仕えた関係者)>いっているという。

   眞子さんに続いて佳子さんも皇室から出てしまえば、公務の担い手がいなくなり、皇室制度そのものが崩壊してしまうかもしれない。

   小室圭が帰国して、眞子さんと2人で会見を開くといわれている。そこでの質問のほとんどが母親・佳代と元婚約者の金銭トラブルについてということになるだろう。今週の週刊文春は、小室の代理人が解決金について動き出したと報じたが、週刊現代では元婚約者が、今度は佳代と婚約していた当時の日記を持ち出して来て、自分と誠心誠意向き合えとごねている。彼が終始いっている「恩義のある人には礼を尽くせ」という、一見真っ当ないい分を取り上げて、メディアは眞子&圭に襲いかかってくるに違いない。

   これに対して、「恩義は十分感じているが、婚約期間中にいただいたおカネは贈与だと認識しており......」と答えれば、ハゲタカのような連中は、ここぞとばかり、メールでカネの無心をしているではないか、母親はカネが目当てで婚約したのではないかと、礼節などかなぐり捨てて、突っ込んでくるはずである。

   いっそのこと、リモートで会見をやり、答えたくない質問には、河野太郎のように「はい次」とスルーすればいいと思うのだが。

河野太郎やっぱり治らない「唯我独尊」気に食わない質問には答えないのに対話重視なんて笑わせるよ

   河野がまたやってくれた。9月16日(2021年)、報道各社のインタビューに応じて河野は、選択的夫婦別姓や同性婚には賛成との立場を明確にしたそうだ。だが、質問は1社につき1問で、再質問しようとした記者に「1人1問にして、次(の質問)やってください」と遮ったと、朝日新聞(9月17日付)が報じている。

   河野は国民に語りかけるのは、会見だけではなく、ツイッターやYouTubeもあると考えているようだが、それはおかしい。気に食わない人間のツイートはすぐブロックしてしまうのでは、対話をしたことにはならない。国民の代表である記者たちの気に食わない質問に、河野の表情は、声音はどう変わったのかという情報も、われわれ国民には必要なのだ。

   菅が官房長官時代、東京新聞の女性記者の質問に顔をしかめ、ときには睨みつけた。そうしたことが遠因になり、菅首相の支持率は上がらず、辞任に追い込まれた。河野が総裁選の論争の中で、嫌な質問を受けたとき、何度顔をしかめ、質問を遮るかが、党員票に大きく影響することは間違いない。

   ましてやギリギリで野田聖子が出馬したことで、党員票はかなりばらけるはずだ。第1回の投票で過半数を取らなければ、河野に勝ち目はないといわれている。祖父、父親と続いてきた「首相になれない家系」は、3度目の正直になるのか、2度あることは3度あるのか。注目である。

東京オリ・パラ打ち上げの夜のご乱行!借り上げホテルにデリヘル嬢呼んで酒盛り

   もうずいぶん昔のことだった気がする。東京五輪開会式の作曲を依頼された小山田圭吾(52)が、子どもの頃にやった障がいをもつ同級生へのイジメが発覚して、開会式直前に辞任したことがあった。その小山田が、週刊文春のインタビューに答えている。辞任後は、家族への誹謗中傷や殺害予告まであり、家にも帰れず、7キロほど痩せたという。

   四半世紀以上前の2つの雑誌に小山田が語ったことだが、もし事実だったとしたら、人間として軽蔑されても仕方ない。小山田が文春に出たのも、「実際に僕が行ったものではないものも多い」ため、その真相を説明するためだという。では事実はどうだったのか。

   <「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴とばしたこと、それと小学生の頃、知的障がいをもった同級生に対して、段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまったことがあったのは事実です」>

   読者はどう読むだろう。私は障害を持った人間に対して、十分に残酷なイジメだと思う。

   やはり文春が、組織委関係者らが借り上げていた選手村近くにある「ホテル マリナーズコート東京」で、五輪開催中もスタッフに夜な夜なコンビニへ酒を買いに行かせ、集って飲んでいたと報じている。とくに、パラリンピックが閉会式を迎えた9月5日の午後10時半過ぎには、缶酎ハイなどを並べ、20人ほどが打ち上げをしていたという。

   そこには電通から組織委に出向している高原正訓と、世田谷区から出向している勅使河原晃ら広報局幹部がいたそうだ。ホテルでの打ち上げは午前0時過ぎまで続き、高原や勅使河原たちは銀座のカラオケ店「パセラ」へ繰り出し、総勢9人で朝まで騒いでいたという。

   大会関係者によれば、「高原さんら数名が飲み会の翌朝、パラリンピックの会見に平然と出ていた」そうだ。彼らには感染リスクなどお構いなしなのだろうか。ホテルを撤収する前日の9月9日には、デリバリーヘルスの女性もホテルに呼びこまれていたと文春は報じている。ラブホのようにも使っていたようだ。

   私は、東京五輪はほとんど観なかったが、パラリンピックは開会式、閉会式をふくめて、多くの競技をテレビ観戦して、スリルと興奮と感動をもらった。超エリート障がい者たちの活躍を観ながら、寝たきりで動けない多くの障がい者のことを考えていた。たしかに全体としては薄汚れた東京五輪だったが、パラリンピックはやってよかったと、私は思っている。

テレビでおなじみ尾崎治夫会長の東京都医師会 政治献金ばらまきが凄い!パーティー券だけで50人

   週刊文春が、日大のドンといわれる田中英寿理事長(74)に、東京地検特捜部のメスが入るのではないかと報じている。今回の疑惑は、田中の最側近で、日大の理事で事業部の取締役も兼務する井ノ口忠男が、日大医学部付属板橋病院の建て替えのため、基本設計を14億円で「佐藤総合設計」に発注したが、そのうちの2億円が不正に流出して大学に損害を与えたのではないかというものだ。

   井ノ口の名前が知られたのは、2018年に日大アメフト部の選手が関西学院大学の選手にタックルして、大けがを与えたときの黒幕としてだった。一時は身を引いたが、また返り咲いたそうだ。その事件のとき、文春も含めて、日大事業部が悪の温床になっているのではないかと追及したが、いつしか忘れられていった。

   今回の捜査で、東京地検は田中日大帝国の暗部に斬り込めるのか。文春は見開き2ページ、週刊新潮はやっていないところを見ると、あまり期待はできないようだ。

   新潮とFLASHが、一連のスキャンダルで精彩がなくなった中川俊男日本医師会長に代わって、発言を強めている尾崎治夫東京都医師会長(69)の熱心すぎる政治活動や、自分の病院にコロナ患者を受け入れないのはおかしいではないかと報じている。

   たしかに、東京都医師政治連盟(尾崎代表)のカネの配り方はすごい。パーティー券だけでも3年間で約50名の議員に約5000万円、寄付については約35の政治団体や政治家個人に約1億5000万円ばらまいているようだ。医師会系の族議員、武見敬三参議院議員に3年間で6950万円を筆頭に、下村博文や岸田文雄などにも献金している。

   医師会がカネと票で自民党を抑え込んでいるのは尾崎に始まったことではないが、FLASHによると、医師会はコロナ診療に消極的で、<「尾崎会長のクリニックは、午前中の診療時間をわずか2時間に縮小し、ワクチン接種を拡大させています。年間では、2千万円近い協力金を得ることになるでしょう。しかも、陽性者への対応は一切していません」(政府関係者)>

   尾崎会長はどう答えるのか。通常診療や市の検診なども制限して行っているから、1~2割も収入減になるという。毎日5~10件の発熱患者を診ていて、陽性率が50%を超える日もあるから、保健所へ報告するための情報を聞いて、PCR検査を行うには最低1人15~20分かかる。さらに厚生労働省へ報告するデータを入力したりするから、夫婦もスタッフも疲労困憊している。患者の半数がワクチン未接種の現状では、空間的に動線を分けられる診療所でないと難しいというのである。

   それならば、テレビに出たりしないで、診療所を改造してコロナ患者をもっと受け入れればいい。中川会長もそうだったが、高いところから見物しているのではなく、まず隗より始めるべきである。

パンは体に悪いの?消化が悪く、フワフワなほどグルテン増え、血糖値上昇......

   ビートたけしがテレビ局を出て乗り込んだ車に、暴漢がフロントガラスや窓ガラスをつるはしで壊した事件は、男が暴力団員だとか、弟子入りを断わられて怒り狂ったなど、真相はよく分からない。週刊ポストの連載で事件に触れるかと思ったが、捜査中で喋れないそうだ。最近のたけしには、新しい嫁さんがらみで胡散くさい話が多い。あんたが恨まれていることは間違いないようだから、気を付けたほうがいい。

   さて、私はパンが大好きだ。1日3食パンでもいい。レストランへ行くと、料理はそっちのけで3、4人前のパンを食べる(安くて腹が膨れるからだが)。この年になってグルテンフリーなんぞクソくらえだが、働き盛りはそうはいくまい。ポストによれば、とくに朝のパンが体に悪いそうだ。パンは消化が悪く、米よりも悪影響があるというのである。

   グルテンは小麦粉に水を加えてこねたとき、小麦粉に含まれる2つのタンパク質が絡み合ってできるそうだ。始末が悪いのは、こねればこねるほどもちもちふわふわになるが、グルテンも増える。

   さらに、朝パンを食べると血糖値が150~200ぐらいまで上がるそうだ。その血糖値を下げるためにインスリンが分泌されるが、これで眠気が生じ、その後、血糖値が下がったという情報が脳に伝達されると、脳はもう一度血糖値を上げるために「食べろ」という指令を出すという。二重に困った奴だ。

   したがって、少し空腹ぐらいのほうが集中力が切れず、クリエイティブな仕事ができるそうである。そうか、私の原稿がダメなのは、パンを食べすぎるからなのかもしれない。グルテンフリーを実践すれば、胃の調子は整えられスリムになること間違いないそうだ。 私はやらないがね。今晩はバゲットと生ハムとワインを買って帰ろう。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。