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河野氏「報道の仕方、少しおかしいのではないか」 「あさチャン!」が注目したNEWS23生出演の場面とは

   「激しい論戦を交わしました」ときょう23日(2021年9月)の「あさチャン!」でMCの夏目三久が切り出したのは、自民党総裁選の立候補者4人が生出演したきのう22日夜のTBS「ニュース23」の話題だ。ある質問をめぐって河野太郎氏が異議を唱え、それに対して他候補が突っ込むという白熱した場面を取り上げた。

  • 河野太郎氏(2021年撮影)
    河野太郎氏(2021年撮影)
  • 河野太郎氏(2021年撮影)

野田氏「メディアが悪いとかいうことは、どうかと思う」

   「飲食店でのお酒の提供の解禁など、制限の緩和はいつ頃を目指しますか」という小川彩佳キャスターの質問に、「A.11月頃」「B.年末年始」「C.来年春の入学式・卒業式頃」という3択で札を上げるスタイルだったのだが、「C」を上げた岸田文雄氏、高市早苗氏、「A」を上げた野田聖子氏に対し、河野太郎氏は札を上げずに「無責任な質問は良くない。こうしたい、ああしたいというのは責任のある政治だとは思えない。責任のあるメディアがこういう報道の仕方をするのは少しおかしいのではないか」と小川キャスターに説教するように話し始めた。

   困り顔の小川キャスターが黙ってうなずいていると、「ただ目標は作らなくてはいけないんじゃないですか」と突っ込んだのは、河野氏から一番離れたところに座っていた野田氏。「こういう状況になったらこういうことができるよね、という議論はできると思う。でも、だけど、その...」と釈明する河野氏を遮り、「若い人たちや子どもたちにとっては、行動制限はとてつもなく精神的に厳しい。他人事のように言うのではなく、(行動制限のめどについて)もう少し積極的に。メディアが悪いとか言うことは、私は政治家としてどうかと思う」とピシャリ。河野氏は不満そうな顔で聞いていた。

   「この論戦を見ていた人たちに、候補者たちの声はどのように響いたのでしょうか」と日比麻音子アナウンサー。番組が取材したのは、東京・新橋で居酒屋店を経営する平山徳治さん。閉店後の店で「ニュース23」を見ていた平山さんは「とにかく現場で不安を抱えている者に対して、しっかり具体的に伝えてほしい。この討論を聞いていると、誰がなっても変わらないのかな、そんなに」と冷静につぶやいていた。

   それにしても、自民党総裁選は4人ともキャラが立つうえ、論客ぞろい。原稿棒読みの首相に飽き飽きしていた国民の目には新鮮に映っているのでは。野党も、今ごろ「アベノミクスの検証と評価」なんてことをやっている。もう少しエンジンをかけないと愛想をつかされちゃうぞ。

(キャンディ)