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SNSがざわついたノーベル賞真鍋さん情報 佐々木舞音アナ「念のため」に否定

   日本時間5日(2021年10月)、スウェーデン王立アカデミーは今年のノーベル物理学賞を真鍋淑郎さん(90)、クラウス・ハッセルマン氏(ドイツ)、ジョルジオ・パリシ氏(イタリア)の3人に授与すると発表。6日の「THE TIME,」はこの受賞について詳しく報じた。

   米・プリンストン大学上席研究員で、1958年の渡米後にアメリカ国籍を取得している真鍋さんは、現在の地球温暖化予測の枠組みを作った地球気候シミュレーションの第一人者。これまでノーベル物理学賞といえば、「天文学と宇宙物理学」「原子や分子」「素粒子物理」の分野から選ばれていて、気象や気候の分野が対象となるのは初めてのこと。受賞の報を受けて真鍋さんは「喜びと驚き、全く驚きでこういう賞をもらうとは夢にも思っていなかった。非常に幸運」「気候学をやってみたいという子どもたちがもう少したくさん出てくると良いと思いますが、それは私の希望」と語る。

  • 番組ツイッターより
    番組ツイッターより
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愛媛県出身

   番組では、1977年にスーパーコンピュータを駆使してインドのモンスーンをシミュレーションする姿など、真鍋さんの研究を報じた際の映像も放送した。渡米当時は気候変動という言葉も一般的ではなく、当時は温暖化という環境問題も認識されていなかったが、真鍋さんは「結局好奇心で、それからスタートした」と語る。

   地球の状況について、真鍋さんは「一番大きな問題は干ばつ、頻度がどんどん増えている。気候モデルで昔予想したことがずっと起こっている。対策をどうするか大問題」と今後を心配している。

   真鍋さんの研究はゲリラ豪雨やスーパー台風予測など現在の天気予報のベースとなっているが、科学ジャーナリストの寺門和夫さんによると、他にも研究を応用することで、作物の栽培地変化や漁場の変化など、食卓への影響も予測できるようになるかもしれないという。

   日本人の受賞に国内での祝福も相次いだ。街では「自分のことじゃないけどやっぱりうれしいですね」「日本人として誇りに思います。本当にハッピーになりました」といった声のほか、岸田新総理も「ご業績に心から敬意を表します。日本国民として誇りに思います」とコメントするとともに、政府として人材育成など未来への投資を進めることも表明している。

   真鍋さん出身地の愛媛県四国中央市の同級生たちからは「当時は『しゅくやん』といっていたが、まさかこんな賞をもらうなんて夢にも思わなかった」「いつか会う機会があったらおめでとうといいたい」「私たちの自慢」など喜びの声があがっている。

   司会の安住紳一郎「嬉しいニュースですよね」

   佐々木舞音アナウンサー「タレントの眞鍋かをりさんも愛媛県出身で、『この二人は親戚なの?』という声がSNSをざわつかせましたが、このお二人は親戚ではないと念のためお伝えしておきます」

(みっちゃん)