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また電車で「刃物&火」男 安全確保策はお手上げ状態?

   10月31日(2021年)午後8時ごろ、調布駅を出発し新宿方面に向かっていた京王線・特急の中で70代の男性が刺され、車内から出火した事件で、自称24歳の男が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。11月1日の「スッキリ」は、現場に居合わせた人たちの声などを伝えた。

   番組がまず流したのは、乗客が撮影した事件当時の映像。「危ない、危ない」「押さないで」などと叫びながら進行方向の新宿方面に逃げる人々、そして直後、後方の5両目の車両で火が燃え上がり、爆発音の後に上がった火柱、国領駅に緊急停車した車内の窓から逃げ出す人々の姿が映っている。

  • 番組ツイッターより
    番組ツイッターより
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橋本五郎「やりようがないという感じが...」

   動画を撮影した乗客の男性は直後、「スッキリ」の取材に答え、「ホームドアと電車のドアがずれていたために開かなくて、みんなが窓を開けて逃げた方がいいということで、自分も窓から飛び降りた」と話した。

   事件当時、容疑者と同じ車両に居合わせたという別の乗客男性は「最初は変なヤツがいるという意識だった。たばこを持っていて、前に座っていた人が注意したか何かで、刃物を持っていることに気付いたようだ。それで、『危ない』とか『逃げろ』とかいう声がいっぺんに押し寄せてきた」と話す。

   容疑者がライターオイルと見られる油をまく様子を目撃した乗客女性は「刃物を持っているし、液体をまいているので殺されると思った。ガソリンみたいなにおいで、500ミリリットルくらいのペットボトルに入っていた」と震える声で取材に答えた。この女性の夫は液体をかけられ、病院で治療中だという。

   バットマンのジョーカーの仮装をしていた容疑者。国領駅で現行犯逮捕された際、2両目のシートに深く座り、たばこを吸っていた。「人を殺して死刑になりたかった」「小田急線の事件を参考にした」などと供述しているという。

   下川美奈(日本テレビ報道局社会部解説委員)「小田急線の事件を模倣したということですが、その時に使われたのはサラダ油で火が付かなかった。今回、ライターオイルを使ったことで、もっと大きな犯罪をしてやろうという計画性が感じられてより恐ろしい」

   司会の加藤浩次「刃渡りも30センチということですから相当です」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「難しいですね。こういう人間がいるのを前提にしなければならないが、飛行機とは違い、乗ることを防ぐことはできない。自分を、身を守るためにどうしたらいいか考えても、やりようがないという感じがしちゃう」

   加藤「鉄道会社も色々対策を講じているのでしょうが、このレベルになると想定外ですよね。そうなるともう、やりようがない...」

(ピノコ)