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道路陥没の不気味な前兆 吉祥寺に何が?「THE TIME,」伝える

   「走っていたら違和感があって、車を止めて後ろを見たら沈んでいた」――転落したゴミ収集車の作業員は話している。司会の安住紳一郎は「きのう2日(2021年11月)早朝、東京・吉祥寺駅近くの繁華街で、道路が幅約4メートル、長さ約10メートルにわたって陥没しました。深さは約5メートル。これはマンションのおよそ2階に相当します。この事故でごみ収集車が落ちました」と報じる。

   原因はすぐ脇で行われているビル建設工事のようだ。ビルは地下2階、地上3階で、地下部分には道路側からの土砂の流入を防ぐ壁があったが、警視庁によると、縦2~3メートルの亀裂が入っていて、土が建設現場に流れ込んでいるという。このため、地中に空洞ができ、道路が陥没したようだ。

  • 運転に注意していても・・・(画像はイメージ)
    運転に注意していても・・・(画像はイメージ)
  • 運転に注意していても・・・(画像はイメージ)

「半年ぐらい前に...」

   陥没は前兆があった。近所の飲食店店主は「半年ぐらい前に、ここ(ビル建設現場)で解体しているときに、道路の30センチ四方が10センチぐらい沈んだことがあった。ちょうどきのう陥没したところですよ」と話す。取材ディレクターの岩永優樹が「まだ車は落ちたままです。引き上げるのは早くてもあす以降になるようです」と現場から伝える。

   実は、道路の陥没事故は年間に約9000件も発生しているのだという。杉山真也アナが解説した。「そのうち1400件が下水管が原因なんです。老朽化して損傷したところから下水が流れ出し、そこから今度は柔らかくなった土砂が逆に流れ込んで地下に空洞ができます。ここが車や人の重みで陥没します」

   安住「こうした事に対応するため、道路緊急ダイヤル(♯9910)というのがあります。道路の穴ぼこ、路肩の崩壊、落下物、路面の汚れなどを見つけたら連絡して欲しいということです。24時間受け付けています」

   今回の陥没事故は早朝だったからけが人は出なかったが、通勤時間だったら人が落ちていたかもしれない。

(カズキ)