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「無免許」木下都議を「守る」仕組み 安住アナ「納得しかねる人が多いと思いますが...」

   今年7月(2021年)の東京都議会議員選挙の選挙中に、無免許で車を運転した挙句に当て逃げして書類送検された木下富美子都議が、4カ月ぶりに姿を現した。当選後は1度も本会議、委員会に出席せず、辞職勧告を2回受けているが、この日は召喚状が出された委員会に出席するためだった。

  • 東京都議会の公式サイトより
    東京都議会の公式サイトより
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議員辞職はしない理由

   都議会議事堂に現れた木下都議は会見に応じ、謝罪はしたものの、議員辞職はしないと語った。「ぜひ続けて欲しい」「力を貸してほしい」という声があるためというのだが、「THE TIME,」が地元の板橋区の有権者に聞くと、「恥ずかしく感じない神経が理解できません」「普通だったら、辞めさせるとかねえ」とあきれ顔だ。

   実際、やめさせる手はないのか。11月10日、司会の安住紳一郎が解説した。「公職選挙法では、禁固刑以上の実刑になると失職するとあります。送検、起訴、また有罪でも執行猶予付きの判決だと失職しません。木下都議は書類送検されているだけなので、失職の対象にならないということです」

   リコールはどうか。地方自治法では、選挙区の有権者の3分の1から解職を求める署名が提出されると、住民投票が行われ、過半数がリコールに賛成すると議員辞職しなければならない。ところが、当選してから1年以内はリコールはできない規定になっていて、木下都議はこれにも当てはまってしまうのだ。

   安住「納得しかねる人が多いと思いますが、権力(多数)の暴走で辞めさせてはならないという考え方なんです。でも、今回の木下都議には当てはまらないかもしれませんね」

   召喚された委員会は、「出席させると都議として認めてしまうことになる」という他の議員たちの反発が強く、開会できないまま夜11時に休会となった。

(カズキ)