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「謝るんじゃなかったの?そんな胸元見せてどうするのよ、となる」 「無免許」木下都議の会見、「めざまし8」で専門家がバッサリ

   無免許運転で人身事故を起こし、ずっと「雲隠れ」していた木下富美子・東京都議(55)がきのう9日(2021年11月)、4カ月ぶりに都議会に姿を見せた。記者会見した木下氏は、事故について「あってはならないことと深く反省している」と謝罪したが、無免許で運転した理由については「捜査中」を理由に語らず、都議会から出されている辞職勧告についても「厳しい批判を受ける一方で『ぜひ続けてほしい』という声もある。これからの議員活動の中で答えを導き出す」と否定した。

  • 東京都議会の公式サイトより
    東京都議会の公式サイトより
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谷原章介「進歩なんでしょうかねえ」

   この約10分の記者会見について、10日の「めざまし8」では、これまで多くの政治家の謝罪会見をサポートしてきた政治家コンサルタントの鈴鹿久美子氏に採点してもらったのだが、鈴鹿氏は開口一番、「失敗ね」。Vネックの赤のワンピースに紺のジャケットという服装について、「自分を引き立てる色だったかもしれないが、謝罪や釈明の場面はグレーか濃いネイビーと決まっている」「(胸元は)開いてない方がよかった。そこに目がいってしまう。『謝るんじゃなかったの?そんな胸元見せてどうするのよ』となる」「アクセサリーは自分をより良く見せるもの。謝罪のためには、それを外して来ていますという意思表示が必要だった」と細かく厳しく指摘した。

   鈴鹿氏がつけた点数は30点。「(会見を開くのが)遅かったということも含めると0点になっちゃうかもしれないけど、話さなきゃいけないところを話したという点で30点はつけてあげたい」と話していた。

   木下氏はことし7月の都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こし、その後逃走したとして書類送検された。事故のことを公表しないまま再選を果たし、事故が公になってからは体調不良を理由に議会を欠席し続けた。2度にわたって可決された議員辞職勧告決議には応じず、3回目の召喚状で今回初めて応じたのだが、木下氏がきのう出席するはずだった公営企業委員会は、他の都議が反発したため、深夜になって取りやめが決まった。

   4年前の選挙では木下氏を応援していた弁護士の若狭勝氏は「彼女の無免許運転は1回だけではなく、常習性がある。都議会議員という自分を律する立場の人として言語道断。絶対辞めなきゃいけないはずです。捜査中だから答えられないというのは政治家の逃げ口上だが、政治家として説明するのは当然のことです」と厳しく批判した。

   河崎環(コラムニスト)「権威にしがみつくのはおじさんばかりだと思っていたが、おばさんもしがみつくんだな、というのを見せられている気がした。こういう残念な人が議員に当選するのは、それだけ女性議員の数が増えてきた裏返し。広く見れば社会の進歩の結果かもしれません」

   MCの谷原章介「進歩なんでしょうかねえ」

(キャンディ)