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消息不明の中国テニス選手、「THE TIME,」が伝えた「事態の急展開」とは

   中国の張高麗前副首相との不倫や性的関係の強要をSNSで告白したテニスダブルス元世界ランキング1位の彭帥選手と連絡が取れなくなっていることで、「きのう18日(2021年11月)、事態が急展開しました」と江藤愛アナが伝えた。

   「中国国営テレビCGTNは、彭帥選手がWTA(女子テニス協会)のスティーブ・サイモン会長に送ったとする『性的暴行は事実ではない』『家で休んでいる』という自筆のメールを公開しました」

WTAサイモン会長「安全への懸念は深まった」

   彭選手は今月2日に張副首相との関係を明らかにしてから消息がわらなくなっていて、大坂なおみ選手が「彭帥さんと彼女の家族が安全で無事でいることを願っています」とメールしたり、ノバク・ジョコビッチ選手が「消息不明はショック。とてもひどい」とコメントしていた。

   サイモン会長は「彭帥選手からのメールは受け取ったが、実際に彼女が書いたものか信じられない。いまだに連絡は取れず、安全への懸念は深まった」と語っている。

   無事のメールは偽造されたのか。中国事情が専門の拓殖大・富坂聰教授は「最初の告白はかなり感情的で過激な表現ですが、今回のメールは文章がフラットで感情がなくなっています。火消しの意図が前面に出ていて、本人が書いたかどうか判断が難しいですね」

   また、告白は中国語なのにメールは英語だ。その英文も、「and」のaとnの間にカーソルがあって、公開メールはスクリーンショット(画像写真)と見られている。

   女子テニス最終戦WTAファイナルは、2030年まで中国・深圳で開催されることになっているが、サイモン会長は「このまま適切な結果が得られないなら、中国でのビジネスは行わない可能性もある」としている。国際的な批判が強まれば、来年2月の北京冬季オリンピックにも影響がありそうだ。

;(カズキ)