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オミクロン株、症状軽そう? モーニングショーで「判断は時期尚早」

   オミクロン株の感染は43カ国・地域に広がったが、欧州では市中感染が明らかになった。なお実態が不明な部分が多い中で、その感染力、重症化の可能性を6日(2021年12月)の「モーニングショー」が探った。

   先週、オミクロン株への感染が明らかになったイスラエルのエラド・マオール医師(45)は、「ひどい、のどの痛みでした。筋肉の痛み、38.5度の熱、倦怠感で、48時間も寝込んでしまいました」。通常のコロナ患者は咳が出るが、咳はあまり出ず、味覚・嗅覚にもあまり影響はなかった、という。

  • 感染対策の重要性があらためて指摘されている
    感染対策の重要性があらためて指摘されている
  • 感染対策の重要性があらためて指摘されている

群馬の工場でクラスター

   日本の新型コロナ感染者は5日が115人、東京都は20人だった(1週間前より11人増)。最高の30人だった群馬県では太田市の工場で、42人のクラスターが発生している。このうち29人はワクチンを2回接種済みで2週間以上経過。従業員42人は10代から50代で、先月26日以降に相次いで感染を確認、2人からデルタ株を検出した。残り40人の検査を進め、デルタ株が陰性だった場合、オミクロン株のゲノム解析を実施する予定だ。

   日本医科大の北村義浩・特任教授は、群馬県のクラスターについて「(クラスターの)13人がワクチン未接種だった。群馬県はワクチン全体の接種スピードは速かったが、6、7割以降がかなり緩んできたのかなと推測する」。このほか、「空港検疫の11人」に注目。「外国人の入国を遠慮していただいている割にはかなり多い数字だ。検疫は上昇傾向になるのは、世界的に増加傾向になっている背景があり、水際での警戒を強めるべきだ」。

   成田の検疫では、オミクロン型の国内感染が初めて確認されたナミビア人外交官と同じ先月28日に着いたナミビアからの帰還便で「10歳未満の男児」のコロナ感染が4日、わかった。1例目と同じ便か不明だが、オミクロン型かどうか国立感染症研究所が分析している。入国時の検査では陰性で現在でも無症状だが、施設待機中の検査で感染がわかった。

   欧州疾病予防管理センターによると、今後数カ月以内にヨーロッパでの感染の半数をオミクロン型が占めると予測。現状では、ほとんどが軽症か無症状だが、いくつかの国では、市中または家庭内での感染が報告されている。重症化の可能性について判断するのは、時期尚早としている。北村教授は、「ひと言でいうと、まったく新しいウイルスと考えた方がいい。新型の新型というほどの危機感で、構わないと、私は思う」

(栄)