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「自宅待機中は他者と接触しない」はずだったが... 長嶋一茂「検疫すり抜け時間の問題」

   米国から帰国した女性が新型コロナのオミクロン株に感染し、濃厚接触者の男性もコロナに感染していたことが明らかになった。この男性は感染が判明する前にサッカー天皇杯の試合を観戦しており、近くの座席にいた観客ら約80人がPCR検査を受けることになるなど混乱が広がっている。きょう17日(2021年12月)の「モーニングショー」で、MCの羽鳥慎一がややこしい経緯をパネルを使って説明した。

   都内在住の1人暮らしの20代女性は今月8日に米国から帰国、成田空港検疫では陰性だったため、ハイヤーで帰宅し、14日間の自宅待機に入った。自宅待機中は他者とは接触しないという誓約書に署名していたのだが、20代の知人男性と8日、9日の2日間、自宅で会っていた。

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羽鳥慎一「判明まで3日かかっていますね」

   女性は9日に発熱の症状があったため、10日に都内の医療機関でPCR検査を受けた。この結果が出たのが3日後の13日で、コロナ陽性が判明。ゲノム解析の結果、16日にオミクロン株だとわかった。

   一方、男性は9日、10日と会社に出勤。10日にせきや37.5度の熱があり、解熱剤を服用した。12日には川崎市の等々力陸上競技場で行われたサッカー天皇杯準決勝を家族3人と観戦。13日も出勤したが、女性の陽性が確認されたため濃厚接触者となり、検査の結果、15日にコロナ陽性が判明した。現在、ゲノム解析中だが、オミクロン株の可能性が高いとみられている。

   この結果、男性の職場の同僚や家族ら10人が濃厚接触者とされたほか、競技場で男性の近くの座席にいた約80人がPCR検査を受けるよう呼びかけられている。この試合は、新型コロナ感染拡大後のプロスポーツで初めて、観客数を制限せずに開催され、約1万8000人が入っていた。

   「女性はきちんと誓約書を書いて入国している。ルールを守ってほしかった」という東京都担当者の話や、サッカーの試合を同じゲートで観戦した人の「売店やトイレも同じ場所だったので不安。体調が悪いなら来てほしくない」という声を羽鳥が紹介した。

   羽鳥「女性の検査から判明まで3日かかっていますね。土日をはさんだからでしょうか。これが早く判明していれば、サッカー観戦はなかった気もします」

   北村義浩(日本医科大学特任教授)「検疫が使うような検査機関は土日なしでしっかりやってくれるはずです。女性が誓約書を書いていたので、他者と接触していないという前提があったのと、何らかの事情があって時間がかかってしまったのもしれませんが、さすがに3日はかかりすぎです」

   長嶋一茂(スポーツキャスター)「検疫をすり抜けるのは時間の問題。今後もこういうことはあるだろうと考えると、オミクロン株の実態を早くつかむ必要がありますね」

(キャンディ)