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埼玉「猟銃立てこもり」、容疑者は「母と二人暮らし」めざまし8が伝えた生活の様子

   埼玉・ふじみ野市で1月27日夜から人質を取って立てこもっていた男の身柄が、番組開始直前に確保された。司会の谷原章介がさっそく現場レポーターを呼び出し、中継映像に切り替わった。田中良幸リポーターは「8時前に捜査員が突入したということです。立てこもっている男は猟銃を持って40代の主治医の男性を人質に取っていました」と事件の概略を伝えた。現場に同行していた元警視庁刑事の吉川祐二氏は「相当長い時間、交渉が続いた模様で、入っていきやすい状態になったので突入したと思われる」と解説した。

  • フジテレビ「めざまし8」(番組HPより)
    フジテレビ「めざまし8」(番組HPより)
  • フジテレビ「めざまし8」(番組HPより)

人質の医師は心肺停止「一概に突入が遅かったとは言えない」

   事件は昨夜始まった。男は亡くなった母の弔問に訪れた主治医、理学療法士、介護士らに突然怒り出し、介護士の顔に催涙スプレーを浴びせ、主治医と理学療法士に発砲。介護士と理学療法士は逃げ、現在は病院で療養しているという。

   現場の吉川氏は「催涙スプレーを準備していたのかが問題だ。計画性がある可能性がある」と指摘したが、フジテレビ解説委員の風間晋は「狩猟をするのであれば野生動物用のスプレーを持っていたことも考えられる」と話す。

   スタジオではフジテレビ報道局解説員の平松秀敏が「普通はけが人の救出を先に考えるので、主治医のケガはそこまで重くないと考えられる」と話していたが、突入後の速報では撃たれた主治医は意識不明の重体で、心肺停止のまま病院に救急搬送された。

   平松が「複数回の発砲から11時間たっている。通常は犯人が疲れるのを待って突入するが、もうちょっと早く突入していてもよかったのではないか。人質を守れなかったのは検証されるべきだと思う」と指摘すると、吉川氏は「猟銃は乱射されると危険なので慎重になったのだと思う。捜査員が犯人を説得して、人命第一で突入するのが原則。一概に突入が遅かったとは言えない」と警察を弁護した。

   番組後半で再び現場からリポートがあった。近所の人への取材によると、逮捕された男は60代で、数年前に母と2人で引っ越してきた。母親は寝たきりで、男が介護していた模様。その母親が最近亡くなり、事件の前日、家主の男が外にいる複数人の男と激しい言い争いをしていたことが目撃されていた。

   吉川氏は「2日前に容疑者が言い争いをしていたとなると、母が亡くなった関係で事件が起きた可能性が高い」と分析した。

   男は東入間署に連行されており、今後の供述に注目される。

(バルバス)