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菅田将暉VS柄本佑のド迫力「会話劇」 「ミステリと言う勿れ」で濃密バトル

   1月(2022年)からスタートしたフジテレビ系の「月9」ドラマ「ミステリと言う勿れ」。主人公は、カレーをこよなく愛するアフロ頭の大学生・久能整(菅田将暉)。膨大な知識と類稀なる洞察力を持つ整が、淡々と持論を語るだけで難事件を次々と解決し、さらに犯人や周囲の人々の心の闇まで解きほぐしてしまう、という新感覚のミステリードラマです。(ネタバレあり)

  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
    フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより

整の生い立ちを示唆するシーンも

   1月31日に放送された第4話では連続爆弾予告事件に巻き込まれた整。自分を捨てた母親への愛憎入り混じる感情から犯行に及んだ爆弾魔・三船を柄本佑が熱演。菅田将暉と柄本祐。2人の実力派がガッツリと組み合う、濃密な1時間でした。

   最も印象的だったのは、雨の川辺で繰り広げられた2人の会話劇です。ポテトサラダを食べに出かける道すがら、「ポテポテしちゃうぞ?」と呑気に歌いながら歩いていた整は、傘もささずに座り込み「山賊の歌」を歌う奇妙な男性に気づき足を止めます。

   男の名は三船。爆弾を仕掛けた後でひき逃げに遭い、記憶を失っていた爆弾魔なのですが、何も知らない整は「山賊の歌」の歌詞や大好きな三好達治の詩について、楽しげに会話を交わします。「記憶喪失になった」と話す三船に、何かを思い出すきっかけになればとひたすら話し続ける整。少しずつ記憶が戻り、爆弾を仕掛けた事実は思い出したものの、「どこに仕掛けたかは思い出せない」と話す三船。しかし、これは三船の嘘でした。本当はすでに記憶が完全に戻っていることを見抜いた整は、持ち前の知識と洞察力を駆使し、これまでの会話や彼の癖から、爆弾を仕掛けた場所と本当の爆破時刻を割り出したのです。

   爆発を止め、多くの人々の命を救うことに成功した整。その表情はホッとしつつも、どこか寂しげに映りました。「もっと話したかったのに。記憶を取り戻したら、なんか閉じちゃった」とつぶやく整。彼自身も母親の愛情に恵まれなかったことを示唆するシーンがあり、いずれ明かされるであろう生い立ちが気になります。

   ひき逃げの現場で見つけた三船の携帯電話を拾おうとした整が、足を滑らせて崖から落下してたところで、第4話は終了。次週予告によると、入院したベッドの隣にいた老人(小日向文世)が新たな事件の鍵を握っている様子で、来週の月曜9時が楽しみです。

(Hibunny)