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抗原検査「陰性」なのにPCR検査「陽性」 安住アナが「ギャップ」の理由を説明

   新型コロナウイルス感染拡大関連ニュースの後で、司会の安住紳一郎が3日(2022年2月)、「感染者が増えている中でなかなか検査が受けられないという方も多いようです」と言い、「THE TIME,」スタッフで38歳男性の事例を紹介した。

   この男性は軽い発熱があり帰宅し、その日のうちにPCR検査を受けた。結果が出るには時間がかかるというので帰宅して、市販の抗原検査を試すと「陰性」。夜になって再び抗原検査をしたが「陰性」。翌朝には平熱になっていたが、PCR検査の結果が知らされると「陽性」で、結果が一致しなくて迷ったと話していたという。安住はこのスタッフの経過を読み上げた後、「こうしたギャップはどこから生まれるのでしょうか。取材しました」と切り出した。

  • 検査結果の「ギャップ」の理由は?
    検査結果の「ギャップ」の理由は?
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クリニックの検査でも

   1月29日土曜日、埼玉県春日部市のあゆみクリニック院長は「小学生の子供2人が熱が出て学校を休んだが、抗原検査は陰性でもPCRは陽性という問い合わせが多い」と話す。このようにコロナにかかっているのに抗原検査では陽性と出ないというギャップの報告が多いという。院長は続けて「当院では陽性者が36人いるが抗原検査では陰性でもPCR検査は陽性だったという人が15人いました」と話す。

   こうした患者が増加しているという。国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「抗原検査は正確だと捉えている人がいるかもしれませんが、PCR検査よりは感度が下がります。一般の人が理解しないまま使うと、誤った判断になる可能性がある」と指摘する。

   安住は「抗原検査では発症から2~9日目の人に有効ですが、これはウイルス量が日を追うごとに増えていくからです。PCR検査の場合はウイルス量が少ない1日目からでも結果が出るということです。抗原検査では陽性が出るのは5日目以降からの場合が多いということです。ここで検査結果にギャップが出るということです」とまとめた。

(バルバス)