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女子カーリング、「とんでもない混戦」(加藤浩次) 日本代表「勝利のカギ」とは

   北京五輪の女子カーリングは14日(2022年2月)夜、日本と韓国が対戦し、「メガネ先輩」の愛称がある韓国主将のキム・ウンジョン選手のショットに要所を突かれ5-10で大敗。4勝2敗となり、準決勝進出のためには残り3戦が負けられない状況に。決勝トーナメント進出をかけた10チーム総当たり予選の大混戦の行方を15日のスッキリが占った。

   韓国チーム(世界ランク3位)には、日本代表ロコ・ソラーレ(世界ランク7位)は「負けられない思い」がある。4年前の平昌五輪の準決勝で、司令塔の「メガネ先輩」率いる韓国(銀メダル)に敗れ、銅メダルに甘んじた。「メガネ先輩」の愛称の由来は、日本の人気漫画「スラムダンク」の「メガネ君」とされる。今回のメンバーは日韓ともに同じだった。

  • 試合時間によって氷の状態が異なる(写真はイメージ)
    試合時間によって氷の状態が異なる(写真はイメージ)
  • 試合時間によって氷の状態が異なる(写真はイメージ)

「夜のアイス」克服には

   「借りを返す舞台」は整ったはずだったが。日本は、立ち上がりの第1エンドからスキップの藤沢五月がミスをして、韓国の№1ストーンをスルーした。2エンドでは2点を奪って逆転するも、第3エンドでは「メガネ先輩」が、円内に縦に並んだ日本の2つの赤ストーンを、ダブルテイクアウト、一気に3点を奪取した。しかし、第5エンドでは、日本の鈴木夕湖選手が、円内の韓国の黄色ストーン2つをはじき出し、流れは日本に傾いた。ここで2点を取り返し、4-5と1点差に詰め寄った。

   後半はミスが続く日本に対し、韓国は「メガネ先輩」が連発するショットで、日本の赤ストーンを次々にはじき出し加点。第9エンド時点で韓国が10-5と大量リード。日本は10エンドを闘わずして、コンシード(試合放棄)負けとなった。

   試合後、吉田知那美選手は「夜のアイスをどうにか克服したい」と語った。

   MCの加藤浩次は、「10チーム総当たりの星取表を見ると、とんでもない混戦です。日本は4勝2敗ですが、日本を破ったスウエーデンもすでに2敗で、アメリカとともに3チームが2位。(1位は1敗のスイス)韓国は3敗でとどまったが、カナダ、イギリスも同じ3敗で、これまた3チームが5位。日本は、残り3試合(英・米・スイス)でどうなるか」

   長野五輪出場経験がある日本カーリング協会の大沢明美理事は「残りすべてに勝たないと、何が起こるか分かりません」「朝昼夜の試合時間によって、氷の状態が異なる。とくに夜は気温が下がるので、ストーンの曲がり具合、スピードなど状態を把握するのは難しい。コミュニケーションもまだまだ全然足りません」。

   現場を取材した辻岡義堂アナによると、「昨夜の試合後に藤澤選手や吉田知那美選手らが、遅くまでリンクに残って、試合場を確認していた」。さて、きょうから3日間の「決戦」で「アイスの克服」ができるかどうか。

(栄)